国宝松本城(松本市丸の内、TEL 0263-32-2902)で1月3日、新春開門式が行われ、本丸庭園が無料開放された。
10時からは開門式を開催。菅谷昭松本市長のあいさつなどの後、太鼓やどらが鳴り響く中、黒門が開門し、待ちわびた約1,200人が次々と中へ入っていった。
市はヒノキ製のぐい飲みを700人に配布。整理券を求めるために、朝6時前から並んだ人もいたという。昨年までは福升(350個)だったが、「毎年、朝早くから並んでくれる人がたくさんいるので、なるべく多くの人に渡したいと思った。開門式も20回目という節目の年だったので新しく企画した」(松本城管理事務所担当者)。デザインは同事務局の大石幹也所長が手がけた。歴代城主6氏の家紋の焼印を年替わりで入れ、今年は石川氏の「笹竜胆(りんどう)」をあしらった。焼印は歴代城主順を予定。「ぜひ6つそろえてほしい」(同)。
庭園内では、紅白餅の無料配布(1,000個)や、国宝松本城古城太鼓の演奏などが行われた。羽根つきや手回しこまのコーナーでは、子どもたちが昔ながらの正月遊びに興じる姿も見られた。
開門式は例年2日の開催だったが、周辺商店街では3日の方が営業している店が多いこともあり、市街地の人出回遊を狙って今年は3日に変更。天候にも恵まれてこの日の来場者は7,000人を越え、昨年を上回った。