松本で「原爆ピアノ」コンサート-長野県出身のタテタカコさんが演奏

「なかなかない機会なので、ご都合が良ければぜひ」(タテさん)。

「なかなかない機会なので、ご都合が良ければぜひ」(タテさん)。

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 長野県出身のシンガーソングライター・タテタカコさんが広島の「被爆ピアノ」を演奏する「被爆ピアノ平和コンサート」が7月19日、ピカデリーホール(松本市大手4)で行われる。

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 「被爆ピアノ」は原爆投下により爆風で壁にたたきつけられたりガラス片が突き刺さるなどしたりして傷ついたピアノ。広島市在住のピアノ調律師・矢川光則さんが2005年7月、調律の仕事をする傍ら続けていた『ピアノのリサイクル活動』の中で被爆したピアノに巡り合い、持ち主から話を聞いたり、改めて戦争や原爆のことを調べたりするうちに「被爆したピアノの音色を多くの人に聴いてもらうことで、平和を考えるきっかけづくりになれば」と活動を開始した。現在、数台の「被爆ピアノ」が貸し出され、全国各地で200回を越えるコンサートが行われている。今年9月にはニューヨーク公演も予定。

 企画した松本のライブハウス「ALECX」の田中伸さんは今年2月ごろ、テレビで「被爆ピアノ」のことを知ったという。「タテさんに話すとタテさんも知っていて、弾いてみたいという話になった」(田中さん)。「原爆のこと、そして同時多発テロのこと…『音楽という世界共通の言葉を通して平和を考える機会になれば』というこの活動に協力したいと思った」と田中さん。

 タテさんはライブなどで訪れた各地で戦跡に足を運び、自分の目で見て実際に触れることを大切にしているという。「以前、広島の原爆資料館に行ったとき、初めて被爆ピアノを見た。いつか触れてみたいという気持ちがずっと心の中にあった」とタテさん。演奏する曲目は、当日演奏するときに決めるというが、近年、カンボジアを訪れた経験から作った曲は演奏する予定。「ピアノが見て来たまだ知らないこと、そして自分の身近なことを、皆さんとそれぞれにピアノの音の中で共有できたらうれしい」と話す。

 開演は18時。前売り=3,000円、当日=4,000円。チケットはローソンチケットとALECX(TEL 0263-38-0050)で販売している。

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