県勢で初めて日本フットボールリーグ(JFL)昇格を決めた松本山雅F.C.の今季の戦績などをつづった「記念グラフ 松本山雅JFL昇格の軌跡」が信濃毎日新聞社(本社=長野市南県町)から発売された。
同誌では、昨年12月4日~6日にホームグラウンドの総合球技場アルウィン(松本市神林)でJFL昇格を懸けて戦った「第33回 全国地域サッカーリーグ決勝大会 決勝ラウンド」の様子をメーンに、県大会を除く全公式戦の戦績や戦評を写真付きで紹介。昇格を決めた瞬間の監督や選手・サポーターたちの歓喜の姿をはじめ、選手の活躍シーンやサポーターが声援を送る姿などを収めた迫力ある写真で当時の興奮の様子を伝える。
10月11日に行われた「第89回天皇杯全国サッカー選手権大会」2回戦で、J1の浦和レッズを2-0で破った様子も掲載。同選手権で県勢がJ1チーム相手に勝利を挙げたのは初めてで、浦和のフィンケ監督も山雅の戦いぶりを評価するほどの試合だった。
地域リーグの中でもJリーグ並みのサポーター数を持つと言われる山雅。同誌では山雅を支え続けたサポーターグループ「ウルトラスマツモト」も紹介。最初は5~6人から始まった同グループの発展の様子や代表・疋田幸也さん、コールリーダー・小松洋平さんの思いなどもつづられている。
誌面では、執筆を担当した記者のコメントも掲載。同社運動部の板倉就五さんは、山雅を追い続けた5年間を振り返り、「松本山雅は夢への階段を上った。階段にはまだ続きがある。だから、楽しみにも続きがある」とこれからの山雅に期待を寄せる。編集に協力した松本平タウン情報(松本市)編集部の山岡史明さんは「共に歩んできたサポーターや在籍していた選手や監督の力なくしては昇格はなかった」と話す。
仕様はA4版40ページ全面フルカラー。価格は630円。県内書店や信濃毎日新聞販売店、松本平タウン情報編集広告室のほか、中信地方と諏訪地区のセブン-イレブン各店で販売している。