松本蟻ヶ崎高等学校の書道部が、日本テレビ系列で来年元日に放送される「新春ズームイン!!SUPER2010 チャレンジ!ニッポンSP」内の企画「書道ガールズ甲子園」に出場する。
同企画は、書道部の高校生たちが縦横10メートル以上ある紙の上で音楽とダンスの要素を取り入れた書道パフォーマンスを展開するもの。4回目となる今回は、30校を超える応募の中から選ばれた5校が出場する。当日は中継を結んで各校が生でパフォーマンスを披露、審査により優勝校1校を決定する。
同部では現在、23人の部員が活動している。「今年に入って部員も増えたので、大きいものにチャレンジしようということになった」と3年生の古波田望さん。文化祭に向けて5月ごろから練習を始め、7月に初めて書道パフォーマンスを披露した。その後、同部としては初めてとなる校外展「銀河書展」を企画、11月に松本市美術館で展示とパフォーマンスを行った。
校外展の準備と並行して、同番組の企画に応募。ビデオ選考を通り、11月に出場決定の知らせを受けた。「(古波田さんが入部した)2年前は2人しかいなくて。ずっと書道パフォーマンスのことは知っていて、あこがれだった。出場が決まったときは本当にうれしくて。今でも信じられない気持ちでいる」(古波田さん)。
冬休みに入ったが、部員は本番に向けて毎日練習に励んでいる。冬休み初日の25日には、部室で「エア練習」をした後、校庭で地面に紙の大きさの線を引き、筆の代わりに傘を手にして練習に取り組んだ。顧問の大澤一仁教諭からは「振りを大きく、掛け声も大きく、気持ちを合わせて」とげきが飛んでいた。
当日は、松本城をバックにパフォーマンスを行う。5校中、唯一初出場となる同校。「歴代の優勝校と戦うので、胸を借りる気持ちで本番を迎えたい」と大澤教諭。「ここまで積み上げてきたもの、この過程が生徒にとっていい経験になると思う。地域の人や同窓会、保護者…応援してくれる人たちに、感謝の気持ちを持って挑んでほしい」とも。「目指すは優勝。ずっとあこがれていた夢をかなえるため、チャンスを逃さず精一杯やりたい」と古波田さんは話す。
放送は来年1月1日9時~。