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松本山雅、決勝ラウンド初戦逃がす-PK戦までもつれ込み

JFL昇格を懸けた戦いが繰り広げられる。

JFL昇格を懸けた戦いが繰り広げられる。

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 日本フットボールリーグ(JFL)への昇格を懸けた「第33回 全国地域サッカーリーグ決勝大会 決勝ラウンド」が12月4日、総合球技場アルウィン(松本市神林)で始まった。同日、Y.S.C.C(神奈川)対日立栃木ウーヴァ(栃木)戦と、松本山雅対ツエーゲン金沢(石川)戦が行われた。

平日にもかかわらず多くのサポーターが。横断幕には「必昇」の文字も。

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 アルウィンには平日にもかかわらず4,293人の観客が詰め掛け、試合開始前から山雅サポーターの大きな声援が会場に響いた。試合は山雅のキックオフでスタート。開始早々から山雅のDF山崎透選手がイエローカードを受けたり、DF阿部琢久哉選手がツエーゲン選手と接触した際に負傷しタンカで運ばれたりするなど、序盤からペースが乱れた山雅。前半18分、山雅はコーナーキックの後混戦が続き、スペースを見つけてシュートを放つもキーパーがキャッチ。ツエーゲンも波状攻撃を繰り返すが両チームとも決定機にはならず、前半が終了。

 後半も双方譲らない攻め合いが続く。山雅は16分にMF斎藤智閣選手に代わりMF今井昌太選手を投入し、好転を図った。半ばからツエーゲンのパスがつながり始め、攻められるシーンが多くなるが粘りのある守りでゴールを割らせない。37分にツエーゲンが山雅のゴールを攻め、混戦となり危ないシーンが続くも、GK原裕晃選手がセーブ。サポーターからは原選手の好プレーに大きな歓声が上がった。危機を逃れた山雅はカウンター攻撃を仕掛け、ゴール枠内にシュートを放つが、キーパーに阻まれる。ロスタイムにもつれ込むも得点はなく、試合はPK戦へ。

 PK戦前に山雅は円陣を組み、気合を入れる。ベンチではスタッフや控え選手が肩を組み、イレブンを見守った。山雅から始まったPK戦、1人目はキャプテンのFW柿本倫明選手。落ち着いて左枠に決めた。両チームとも4人目の選手まで確実にPKを決めるが、山雅5人目のDF坂本史生選手がキーパーにブロックされ失敗。ツエーゲン5人目の選手がシュートを決め、山雅は決勝ラウンド初戦、黒星を喫した。

 試合終了後、サポーターから「山雅の勝利を、昇格を、俺たちは信じてる」というコールが上がった。サポーターチーム「ウルトラス松本」の原田准さんは「負けたけどいい試合だったと思う。まだ大丈夫。明日は勝てるように精一杯応援したい」と話す。

 5日は11時から対Y.S.C.C戦、6日は13時15分から対日立栃木ウーヴァ戦が行われる。

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