「宵闇喫茶朗読ノ会」-松本の喫茶店で大人が楽しめる朗読の会

「宵闇喫茶朗読ノ会」で「アサッテの人」を朗読するタカイシさん(左)とタカハシさん(右)

「宵闇喫茶朗読ノ会」で「アサッテの人」を朗読するタカイシさん(左)とタカハシさん(右)

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 松本市の瑞松寺(ずいしょうじ)境内にある喫茶店「半杓亭(はんしゃくてい)」(松本市中央3、TEL 0263-33-6187)で12月1日、「宵闇(よいやみ)喫茶朗読ノ会vol.22」が行われた。

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 2カ月に1度開催されている朗読会の今回のテーマは「音」。ユニークな「音」が印象的な「アサッテの人」(諏訪哲史・著)や「春殖」(草野心平・著)、主人公とその恋人の家族が楽器を演奏する模様を描いた「優しい音楽」(瀬尾まいこ・著)などの朗読が行われた。照明を落とした店内には、読み手の手元の本を照らす明かりが揺れ、落ち着いた雰囲気の中で20人余りの観客たちが朗読に聴き入っていた。

 半杓亭の店長、タカイシノリエさんが高校時代に演劇をしていたタカハシマユミさんとワコサチエさん、そしてヤコウヒトミさんと一緒に「朗読ノ会」を始めたのは2004年2月。「子ども向けの朗読会はあっても、私たちが楽しめるような朗読会はない」と感じて始めたと言う。毎回、自分たちが読みたいと思ったものを中心に朗読する本を決め、それに合わせて明かりや店内のどこで読むかを考えたり、テーマや開催時期に合ったおやつを作ったりしている。

 「1人で黙って読んでいるのと、人が朗読しているのを聴くのとでは、まったく違う風景が浮かぶ」(タカイシさん)、「読み手として自分なりに表現できるのも面白いし、聞き手として耳から入ってくる言葉で、自分の中で世界を作れるのも面白い」(ワコさん)と朗読の魅力を語る。

 半杓亭の営業時間は11時~18時。木曜定休。次回の「宵闇喫茶朗読ノ会」は来年2月16日。テーマは「本のあるところ」で、料金は500円(お茶・おやつ付き)。

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