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松本の書店でたけがみたえさん原画展「どきどきしてる」 木版で鮮やかに表現

絵本「どきどきしてる」を手にするたけがみさん

絵本「どきどきしてる」を手にするたけがみさん

 木版作家・絵本作家のたけがみたえさんの個展「どきどきしてる」が現在、松本・元町の書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)で開催されている。

さまざまな生き物を描く

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 昨年8月に出版した絵本「どきどきしてる」の原画の木版画20点を中心に展示する。たけがみさんは、「見たら見られた」をテーマに制作。同書では、犬や猫、ゾウやシマウマ、クジャク、クジラなどさまざまな動物がどきどきしている様子を描く。青々とした葉っぱが生い茂ったり、桜の花びらが舞ったり、海に夕日が沈んでいく様子を描いた場面もある。

 たけがみさんは1986(昭和61)年、東京都生まれ。和光大学表現学部芸術学科を卒業し、2017(平成29)年に「マンボウひまな日」で絵本作家としてデビューした。「生き物と目が合った瞬間、互いの存在が浮き彫りになる」といい、生命の力強さを、大胆な構図や鮮やかな色合いで表現。「版画は、版を写して紙をめくるたびに、世界が出来上がっていくような楽しさがある」と話す。

 同書を担当した編集者から10年ほど前、「絵本を作りませんか?」と声をかけられたという。「自分らしいものを作りたい」と悩み、時間が過ぎる中で思い当たったのは、「子どもの頃から、不安や寂しさで緊張する」という自身の性格だったという。「緊張は、ポジティブとネガティブ、両方あるのでは?」という編集者の助言をきっかけに、もともと野犬だった愛犬・こぐまが家に来た時のことを思い出した。「慣れない場所に来て、最初は恐怖と不安でいっぱいの様子だったが、少しずつほぐれて、わくわくしていることが分かるようになった」とたけがみさん。「人も動物も、心がいろいろな形で動いている」ことを題材に決めて、制作に入った。

 「出版まで時間がかかった分、より多くの人に見てもらいたい」と、原画展を企画し、東京や名古屋、熊本など各地を巡回。同店は以前から絵本を扱っていたこともあり、「いつか行ってみたい、展示してみたいと思っていた」という。店内には、手作業で1つずつ絵柄を刷ったトートバッグをはじめ、手拭いやハンカチなどのグッズや、額装したさまざまなサイズの木版作品も用意。「面の重なりやちょっとしたずれがあるのが版画の面白さ。特に原画は、光沢や厚みなど絵本とはまた違う表現を感じられるので、ゆっくり楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 価格は、木版画=1万6,500円~、トートバッグ=3,300円~など。営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。4月26日まで。

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