松本市在住の映画監督・下向拓生さんが手がけたSFミステリ映画「INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部」3部作の第1部「ペルソナ」の上映会とトークショーが3月14日、松本市立博物館(松本市大手3)で行われる。主催は市中央図書館。
同作は、AIの殺意を立証する裁判の行方を描いた近未来サスペンス「センターライン」(2019年)の続編。個人の趣味嗜好を学習した分身AI(デジタルツイン)が普及した平成39年、AIを被告人として起訴可能とする法律が施行される。主人公の新任検事・米子天々音は、知能機械犯罪公訴部に配属され、AI犯罪事件の捜査を開始する。
下向さんは1987(昭和62)年愛知県生まれ。大阪公立大学・同大学院で情報工学を学びながら、映画制作を始めた。卒業後は、県内の精密機械メーカーに就職し、アルゴリズム開発を担当。シナリオ作りを独学で学ぶなどして映画制作を続けている。「センターライン」は2018(平成30)年、福岡インディペンデント映画祭最高賞を受賞した。市中央図書館館長の藤森千穂さんは「現役AIエンジニアならではの視点を、作品はもちろん、トークからも感じてもらえれば」と話す。
昨年11月には塩尻市立図書館で上映会とトークイベントを開催。下向さんは、映画制作に当たって、同館を利用していたという。「図書館で本を借りたり、資料を調べたりすることが映画作りのヒントになったことを、若い世代の皆さんにも知ってもらいたいと考えて企画した」と藤森さん。
イベントに合わせ、市中央図書館1階には展示ブースを設け、脚本や絵コンテ、演出ノートのほか、企画書や初期のロゴ案などの貴重な資料を展示。主人公の「相棒」となるしゃべる検察官バッジ「テン」や、AIロボット「MOCO2」など撮影に使われた小道具も用意する。藤森さんは「当日は、映画制作のことや出演者の話も聞けると思うので、気軽に参加してほしい」と呼びかける。
上映時間は10時~12時、14時~16時15分。参加無料。申し込みはウェブサイトと市中央図書館(TEL 0263-32-0099)で受け付ける。