茶房「一緑(いちりょく)」(塩尻市洗馬、TEL 050-1726-3356)が塩尻市の元町公民館近くにオープンして2カ月が過ぎた。経営は造園会社「庭蒼」(同)。
同社隣の約220坪の敷地に、200坪ほどの庭と店舗を設ける。庭は、地元の石や植物を入れて作庭。石畳はアプローチから庭園内に続く。フェンスに使ったスギの板は1枚ずつ手作業で焼いたという。
店内は和モダンの落ち着いた雰囲気で、テーブルごとに仕切りを設け、半個室のような空間に仕上げた。席数は12席。広い窓からは庭と、奥には霧訪山も眺めることができる。同社の熊谷崇社長は「自然豊富な信州だからこそできる庭造りがある。そういう庭の魅力を感じてもらえるような場所にしたい」と話す。
ランチタイムは予約制で、旬の食材を使った季節のコース料理(3,850円)を提供。現在は、里山の総菜5品のほか、豆腐の豆水鍋、土鍋で作る炊き込みご飯、甘味、ほうじ茶などが付く。甘味は、「手練りの本わらび餅」(1,200円)のほか、現在は季節限定で塩尻産の栗を用いた「栗きんとん」(500円)もある。ドリンクは、「月ヶ瀬朝揉(も)み煎茶」「黒豆玄米茶」(以上600円)をはじめ、コーヒーやりんごジュース、クラフトビールなども用意する。
同社隣の敷地を、「庭との接点」となるように活用したいと検討。昨秋から工事を始めた。同社の須田美海さんは「庭師の頭の中にある庭をひとまずの『完成』とすると、少なくとも3年はかかると言われている。季節によって変わる表情、育っていく様子も楽しんでもらえれば」と笑顔を見せる。
営業時間は12時~14時、15時~17時。火曜~木曜定休。