
県内をはじめ4カ所の産地の栗を使ったスイーツを提供する「わの栗のわ」(TEL 0263-87-6402)が「スワンガーデン安曇野」(安曇野市豊科南穂高)内に9月20日、オープンした。
安曇野、小布施、飯島、岐阜・恵那で採れる栗を用いたスイーツを展開。店内は白を基調にすっきりとした雰囲気で、壁面のパネルでは4カ所の産地について紹介する。店舗面積は約70坪。イートインスペース10席を設ける。
カフェメニューは、安曇野産の栗を使ったマロンクリームとその上から栗そぼろをかけた「あづみのモンブラン」(1,500円)や、「あづみの栗ソフト」(380円)など。コーヒーやほうじ茶などドリンクも用意する。
ほかに、「栗きんとん」(6個入り、1,728円)をはじめ、どら焼きやシュークリーム、まんじゅう、アイスクリームなどの和洋菓子も提供。土産物としての利用も見込み、栗きんとんや長芋、クルミ、チーズを入れた「信州・あづみのサブレ」(540円)はパッケージに安曇野の風景を描いた。10種類以上の焼き菓子を詰め合わせた「AZUMINOセット」(3,000円)もある。
2023年、「恵那川上屋」(岐阜県恵那市)が母体となり「日本和栗協会」を設立。日本各地の和栗文化を伝えたいと共創プロジェクトとして「わの栗のわ」を立ち上げた。同店は、中部エリアの共創メンバー4社による旗艦ショップとしてオープン。運営を担う「信州あづみ野栗」(安曇野市穂高有明)の原周平さんは「各産地の企業がタッグを組むことで、幅広い商品展開が実現した」と話す。
同社は2015(平成27)年、周平さんの父・文典さんが創業。現在は6ヘクタールの栗畑で、10種類、2000本を育てている。「県内では北は小布施栗、南は飯島の伊那栗がある。中央に位置する安曇野で『あづみ野栗』をブランド化することで、長野県イコール栗の一大産地という認知度を高めていきたい」と周平さん。今後は収量を倍の20トンにすることを目指し、合わせて商品開発も進めていきたいという。
店名は、和栗の「和」と「輪」をかけ、ロゴなども広がりをイメージしてデザインした。「旗艦店らしく、和栗の魅力を発信することで、和栗文化を盛り上げていきたい。お土産物はもちろん、それ以外でも幅広く利用してもらえれば」と呼びかける。
営業時間は9時~18時。