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松本でカミジョウミカさん画歴30周年企画展 描き続ける「カラフルな世界」

カラフルな作品が並ぶ

カラフルな作品が並ぶ

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 安曇野市在住のアーティスト・カミジョウミカさんの画歴30周年を記念した企画展「カラフルユメハムテキ」が現在、梓川アカデミア館(松本市梓川倭、TEL 0263-78-5000)で開催されている。

19歳の時に描いた原点ともいえる作品

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 これまでに手がけてきた2000点以上の中から選んだ作品や、同展に向けて制作した作品、97点を展示する。細胞や虫、動物、惑星などをモチーフに独創的で色鮮やかな抽象画や立体作品が中心。ペットボトルのふたやティッシュペーパー、日めくりカレンダーなどをコラージュした作品もある。同館学芸員の高山峻一さんは「遠くから眺めたり、近くでじっくり見つめたりすることで発見できるものがある。さまざまな角度から楽しんでほしい」と話す。

 先天性骨系統疾患の症状と向き合いながら創作を続けるカミジョウさん。幼い頃から手術や入退院を繰り返す中、19歳の時の入院で医療スタッフとの距離を縮めようと描いた似顔絵が絵の道に進むきっかけになった。同展ではその原点ともいえる作品も展示。カミジョウさんは「あの頃の作品を見て笑って、喜んでくださった看護師さんたちの笑顔を思い出すと絶対に絵を描くことはやめられない」と言う。

 カミジョウさんはこれまで、同館で開催している「信州梓川賞展」に何度か出品していたが、個展は初めて。「カミジョウさんの作品を一面に並べたらどんな世界になるだろうと思って企画した」と高山さん。工房に足を運び、カミジョウさんと共に作品を選んだ。

 初日の8月30日はカミジョウさんが来場し、訪れた人と共に鑑賞した。9月27日にはギャラリートークを予定。高山さんは「『描くことは生きること、生きることは描くこと』という言葉通り、抽象的、空想的な作品の中に日常も表現されている。カラフルな世界にわくわくしてもらえれば」と呼びかける。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=200円、小中学生=100円。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。10月19日まで。ギャラリートークの予約は電話で受け付ける。

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