学ぶ・知る

塩尻市で「エヌイチ道場」参加者募集 高校生の「本気」に伴走、事業化目指す

説明会の様子

説明会の様子

  • 2

  •  

 塩尻市は現在、県内の高校生が地域企業などと連携して事業を立ち上げることを目指す「エヌイチ道場」の参加者を募集している。

[広告]

 高校生が「喜ばせたい誰か(n=1、エヌイチ)」のために解決策を考え、事業化を目指す4カ月間の実践型プログラム。10月から7回のセッションを開くほか、週1ペースで専門スタッフが伴走セッションを行い、11月には合宿も予定する。各チームには活動資金として最大3万円を支給。実践や仮説検証を繰り返し、来年2月には最終ピッチイベントを開催する。参加無料で、全てのセッションに参加することが条件。2人以上で構成するチームで申し込む。

 同プログラムは塩尻市が提携高校と行ってきた「高校生起業家教育事業」の一環として、2017(平成29)年度に始めた。2020年度からは希望者を募って行っている。昨年は7チーム、14人が参加した。

 8月20日には、シビック・イノベーション拠点「スナバ」(塩尻市大門八番町)で説明会を開いた。東京都市大学塩尻高校をはじめ8人の高校生が参加。2022年度から高校で必修科目となった探究の授業についての「もやもや」をテーマにワークショップを行った。

 まずは県立大学健康発達学部1年の當麻結菜さんが、探究の授業でプロジェクトリーダーを務めていた自身の経験を振り返ってトーク。「最初は『やらされ感』があったが、真剣に取り組むうちに『やりたいこと』になっていった。やりたいことは後付けでもいいと思った」と話した。

 その後、もやもやしたことやうれしかったことなどを話して感情を共有して言語化する「エンパシーサークル」をグループで体験。「夏休みがいつの間にか残り1週間になってしまった」「オープンキャンパスで見た先輩がすてきだった」など、高校生らしいエピソードをベースに、その時感じたことを思い出しながら、丁寧に言葉にしていった。終了後、参加者からは「探究で取り組んでいることの後押しになった」「好きなことにこだわり過ぎず、まずは一度やってみようと思った」などの声が聞かれた。

 これまでの参加者の中には、同プログラムで取り組んだことが進学のきっかけになった人もいたという。運営メンバーの手塚琉盛さんは「なぜやっているのかを本気で考えることで、自分事になっていく。学校を超えて、熱意を持った同世代に出会える機会にもなるので多くの人に挑戦してほしい」と呼びかける。

 ウェブサイトで申し込みを受け付ける。締め切りは9月15日。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース