
「第51回夏まつり松本ぼんぼん」が8月2日、松本の中心市街地で行われた。
毎年8月の第1土曜に行われる同祭。企業や学校などでつくる「連」と呼ばれる参加グループが軽快なサンバ調の音楽に合わせて、踊りながらコースを回る。各連の踊りを審査員が審査し、最優秀賞をはじめさまざまな賞を選出する。
今年は141連、約7400人が参加。法被やTシャツなどそろいの衣装をまとった参加者が、音楽に合わせて踊りを披露した。「どっこいどっこい」「わっせーわっせーわっせっせー」などの掛け声や、企業名やスローガンを叫ぶ元気な声が響いた。踊りを眺めたり、写真や動画を撮ったりする見物客の姿も多く見られた。
昨年から観客の飛び入り参加が「解禁」。飛び入りを受け入れる目印のTシャツを掲げた連では、約15分の踊りを5回行った後の休憩時間を利用して希望者に踊りを教え、最後の6回目では一緒に踊った。
大人の部の最優秀賞には「信州大学人文学部芸術コミュニケーション演習濱崎ゼミ」連が輝いた。音楽学を研究する同ゼミでは、今年前期は松本ぼんぼんをテーマに授業を行い、歴史を学んできた。「せっかくなら出場しよう」と、正調の踊りを指導する師範に習い、そろいの衣装も作って準備を進めてきたという。連長を務めた3年生の大平蒼真さんは「熱意を持って取り組んだ仲間たちと、協力してくれた皆さんのおかげ」と喜んだ。子どもの部の最優秀賞には「松本チアチームLUSTERS(ラスターズ)」が選ばれた。