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松本・奈川地区の地域おこし協力隊募集 奈川の「みかた」を増やしたい

ワークショップ「奈川ぐるぐるカフェ」の様子(写真提供=持続可能な奈川地区推進協議会)

ワークショップ「奈川ぐるぐるカフェ」の様子(写真提供=持続可能な奈川地区推進協議会)

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 松本市は現在、奈川地区で活動する地域おこし協力隊を募集している。

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 募集するのは、観光交流コーディネーターと移住定住コーディネーター各1人。観光交流コーディネーターは、主に地域の観光資源を生かした企画・運営サポートや、SNSでの発信、関係団体との連携を行う。移住定住コーディネーターは、主に移住希望者の相談や空き家情報の発信などに対応する。年齢や経験は不問。任期は今年10月から来年3月末で、更新は2回まで。

 2005(平成17)年、奈川村が松本市と合併してできた奈川地区は、標高1000メートルを超える山間地域。合併時、およそ1000人だった人口は年々減少し、現在は半分ほどになっている。2021年、地域住民と行政、専門家などで「持続可能な奈川地区推進協議会」を設立。コミュニティーデザインを手がける「studio-L」(大阪府吹田市)が翌年から伴走支援に加わり、2023年8月、「奈川のみかたをふやす道標(みちしるべ)持続可能な奈川地区推進計画2023」を策定した。

 2022年秋からは月1回のペースでワークショップ「奈川ぐるぐるカフェ」を開催。住民が集まり、日頃の課題や挑戦してみたいことを話し合い、マルシェやアウトドアツアーなどの多彩な企画も生まれているという。

 今回募集する地域おこし協力隊は、来年3月で委託期間が終了する「studio-L」の後を引き継いで、コーディネーターとしての役割を担う。松本市役所住民自治局・奈川地区地域づくりセンターの古畑節子さんは「3月まではstudio-Lと共にコーディネートを実施するので、コミュニティーデザインに関する知識やノウハウを学べる。これまでのものを継承しつつ、自身も成長にもつなげたいという意欲的な方に来てほしい」と話す。

 引き継ぎ期間を長く設けたいと考え、当初は募集期間を1カ月間にしたが、「なるべく早くという思いが勝って、期間が短すぎた」と古畑さん。あえて期間を設けずに募集することにした。7月24日と8月6日にはオンライン説明会を、8月9日・10日には現地説明会を開く。「奈川地区に外からの『見方』、新たな視点を持ち込んで、一緒に盛り上げてくれる『味方』を増やしたい。まずは気軽に説明会に参加してもらえれば」と呼びかける。

 オンライン説明会、現地説明会とも参加はウェブで受け付ける。

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