
2020年11月に閉園した「信州塩尻農業公園チロルの森」(塩尻市北小野相吉)が4月26日、営業を再開する。
園内では、シルバニアファミリーで遊べるプレーコーナーのほか、ボート池、ゴーカート、エア遊具などのアクティビティーを用意。レストランでは山賊焼きやそばなど、地元グルメを提供する。週末を中心にマーケットイベントのほか、夏にはカブトムシ採取や宝探し体験など多彩なイベントも予定する。
同園はオーストリア・チロル地方をモチーフとした総合テーマパークとして1999(平成11)年に開園。市民に長く親しまれてきたが、レジャーの多様化で来場者が減少する中、新型コロナが追い打ちをかける形で閉園した。運営会社のワールドインテック(福岡県)に閉園後、市を通じて再開を望む声が寄せられたこともあり、昨年7月、「夏季トライアル営業」を実施。およそ1カ月間で約2万5000人の来園者があり、4年半ぶりの営業再開を決めた。
今後は公園事業のほか、自社ワイナリーの設立に向けて園内の遊休地にブドウ畑を整備。畑の一部では太陽光発電を利用したソーラーシェアリングも始める。発電した電気は園内で利用するとともに県内企業に売電する予定。現在、ブドウ棚を設置しており、これから苗木を定植し、2年後の2027年秋に、ワイナリー設立と仕込みを目指す。同園の山本尚人さんは「ブドウの収穫体験をはじめ、自然環境に配慮した取り組みを学べる機会を提供していければ」と話す。
再開に合わせて、4月26日、27日は地元有志が「復活感謝祭」を企画。キッチンカーの出店やワークショップを開催する。ゴールデンウイーク期間中もスラックラインや宝探し体験、「諏訪クラフトマーケット」などを多彩なイベントを行う予定。山本さんは「4年半ぶりの再開。多くの方が楽しめる場所をつくっていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~17時(入園は16時まで)。入園料は中学生以上=1,000円、4歳以上=500円。火曜・水曜定休。今シーズンの営業は11月24日まで。