ピアニストのヘニング・シュミートさんによるジャパン・ツアーの松本公演が2月18日、松本のあがたの森文化会館(松本市県3)講堂で行われる。
ヘニングさんは旧東ドイツ出身のピアニスト、作曲家、編曲家。昨年10月に最新作「Orange」をリリースした。これまで5度の来日公演を行っており、松本は2017(平成29)年以来2回目。松本公演を主催する「松本深呼吸」の三好祐子さんは「松本の自然、空気感にマッチする、心地の良いピアノ。多くの人に生で聴いてもらいたい」と話す。
三好さんが以前、住宅のCMを手がけた際に、ヘニングさんの曲をBGMとして使いたいと東京のレコード・レーベル「FLAU」に依頼。その後、来日公演があると知り、松本公演の企画を申し出て、書店「栞日(しおりび)」(深志3)で県内初となるライブを開催した。2020年春にもツアーを予定していたが、コロナ禍で中止。「リベンジ」となる今回は、東京や岡山、福岡など全国6カ所を回る。
会場は、曲から「自然との距離感」をイメージして決めたという。「あがたの森公園という並木がある場所、歴史のある建物がぴったりだと考えた。木造の建物ならではの独特な響きもあると思うので、どのような演奏になるか楽しみ」とも。
着席して静かに演奏を聴ける小学生以下の子どもは、保護者1人につき2人まで無料で入場できる。「演者も観客も集中できる環境をつくりたいという思いもあって悩んだが、子どもにも生演奏の良さを知ってもらいたいと考えて決めた。みんなで心地よい空間をつくることができれば」と呼びかける。
19時開演。料金は前売り=6,000円、当日=6,500円。予約はウェブで受け付ける。