インターネット上の百科事典「ウィキペディア」に地域の情報を掲載する取り組み「ウィキペディアタウンin学都松本」が2月8日、松本市立博物館(松本市大手3)で行われる。主催は市中央図書館。
ウィキペディアタウンは、参加者が町歩きや文献調査などを通して見つけた地域の魅力を記事にして、ウィキペディアに投稿・編集するイベント。英国で始まり、国内では2013(平成25)年に横浜で初開催。県内では大町市や飯田市などで行われている。
当日は、これまで「ウィキペディアタウン」を多数手がけてきたフォトグラファーの諸田和幸さんが講師を務める。市立博物館を市民ガイドの案内で見学して、町歩きに出発。松本パルコの斉藤博一店長の話も聞く。昼食後は、文献調査の方法や記事の書き方について学び、あらかじめ設定しているキーワードの記事を投稿したり、編集したりする。市中央図書館館長補佐の篠田尚利さんは「ウィキペディアは典拠を重視している。参考文献などを用いて根拠を示すことは、図書館の利用とも通じるところがある」と話す。
市内で商業施設の閉店が相次ぐ中、中心市街地の今後を考えるきっかけになればと初めて企画した。「若い世代にも参加してもらいたい。新たな町の魅力を知る機会になれば」と呼びかける。
開催時間は9時30分~17時。参加無料。昼食は持参する。定員は20人。申し込みはウェブサイトと市中央図書館(TEL 0263-32-0099)で受け付ける。