国宝松本城(松本市丸の内、TEL 0263-32-2902)で現在、本丸庭園を無料開放して「夜桜会」と、外堀の桜並木をライトアップする「桜並木 光の回廊」が行われている。
「夜桜会」は今年で10回目。松本城管理事務所が開花を発表した3日後から8日間としており、松本城北側、松本神社そばにある観測木での開花を6日に発表。9日からの開催となった。
初日は天候にも恵まれ、無料開放の始まる17時30分過ぎには多くの来場があり、撮影ポイントとなる「駒つなぎ桜」や庭園入り口の「シダレザクラ」では、カメラを構える人々が夕映えの松本城と七分咲きの桜に向かって盛んにシャッターを切っていた。期間中、会場内にはお茶席(500円 お茶菓子付き)を設けるほか、月見櫓(つきみやぐら)からの雅楽や琴、フルートの演奏、屋台での豚汁、花見団子の販売も行われる。
「桜並木 光の回廊」では、松本城外堀沿いの桜並木をライトアップする。今年は新たに女鳥羽川にある桜並木も照らし、松本城から女鳥羽川に通じる大名町通りで、子どもたちの手作りあんどんを飾る「あんどんギャラリー」を行っている。ライトアップ期間中、市内のバー15店舗が桜の風味とピンク色を楽しめる「桜のカクテル」を提供する。
松本城管理事務所では期間中の来場者を昨年より3,000人多い3万人と見込んでおり、「城の桜に合わせてさまざまなイベントが行われ、皆で盛り上げていこうという動きがうれしい」と話す。開花後、好天に恵まれたこともあり「暖かい日が続くようなので、週末には満開で絶好の花見日和になるのでは」とも。
本丸庭園の無料開放は17時30分~20時30分(天守閣登閣は不可)。ライトアップは22時まで。期間中の17時30分~22時、松本城西の臨時駐車場を無料開放している。今月16日まで。