乗鞍高原のパン工房「ル・コパン」(松本市安曇乗鞍高原、TEL 0263-93-3215)で絵画・陶器などを展示した「三人展」とクラフトの野外展示販売イベント「のりくら出会い祭」が開催されている。
同店2階にあるギャラリースペースで行われている「三人展」は画家・外池庄治さん(大町市)の絵画と、梅棹マヤオさん(京都)と森岡光男さん(池田町)の陶器を展示している。
外池さんは同店代表の林原隆二さんと30年来の付き合い。同店1階の売店内の壁の絵を泊り込んで描いたり、外池さんの妻が「ル・コパン」の名付け親だったりと親交が深い。同展では、昨年以降の作品をメーンに展示。楽器をモチーフにしている油絵が中心。「楽器を描くようになってから、不思議と音楽関係の知り合いが増えた」と外池さん。
昨年に続き2回目となる「のりくら出会い祭」は同店のオープンカフェ横のスペースで開催。木曽でくしなどの木工品を作る「ふるかわや」代表の古畑益朗さんが中心となり、全国から集まった木工品、糸などを扱う店が日替わりで5、6店舗、テントを張って出店している。
以前、古畑さんが妻と同店に立ち寄り、オープンカフェで食事をしていたときに「こんなところでテントを張って店を出したい」と思い、林原さんに相談したことがきっかけとなった。「売り上げよりも、この環境を楽しんでいる」と話す古畑さんは「思った通りのところで、本当に良かった」と笑顔を見せる。
同店は1991年に開業。自家製天然酵母を使い、敷地内にある石窯でパンを焼き、提供している。「パン以外にも少しずつ、ギャラリーなどやりたいことができるようになってきた。これからもこの場所で、できることをやっていきたい」と林原さん。
開催時間は、「三人展」=9時30分~16時、「のりくら出会い祭」=9時30分~17時。入場無料。今月18日まで。