信州大学人文学部芸術コミュニケーション分野の芸術ワークショップ演習ゼミの学生らが既成の形にとらわれない演劇「スーパーインポーズ」を2月6日・7日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で上演する。
身体・美術・音楽・映像などのさまざまな領域における芸術を複数の立場・観点から学ぶ同分野。北村明子准教授による身体表現ワークショップゼミでは、芸術表現の中の身体表現と舞台芸術に焦点を当て、実践的にアートマネジメントを学びながら地域とアートをつなぐ活動を行っている。
昨年10月から、京都在住の演出家・相模友士郎さんを招き、「地域」「家」「死」「人間と物との関わり」などさまざまなテーマについてディスカッションを重ね、演劇作品の表現などを学んできた。映画を見たり、音読をしたり、ゆっくり歩いたりと実際に体を動かして考えることも。「毎回異なるテーマで話し合い、発表し、考えを深めてきた」と同学部2年の関根成美さん。
映像技術用語で字幕を指す「スーパーインポーズ」は、重ね合わせるという意味を持つ。当日はゼミ生の同学部2~4年生、18人が参加。本番に向けて、これから練習も大詰めに入る。「言葉は決まっているが、出演者が自由に表現するような面白さもあると思う」と関根さん。「いわゆる『演劇らしい演劇』とは少し違う作品になる気がしている。演劇が好きな人はもちろん、あまり興味がない人にもぜひ見にきてもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は、6日=18時、7日=14時。両日とも終演後にアフタートークを行う。入場無料。要予約。申し込み締め切りは同4日。同ゼミ(TEL 080-6333-5330)またはホームページで受け付ける。