今夏から総監督で世界的指揮者の小澤征爾さんの名を冠して開かれる国際音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」が8月9日、開幕した。
昨年まで23回開いてきた「サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本」を名称変更して初の開催。初日はあがたの森文化会館(松本市県3)で若手演奏家による「OMF室内楽勉強会~金管アンサンブル~発表会」が行われた。
9月15日まで、オーケストラコンサートやオペラなどの公式公演のほか、9月1日には小澤さんの80歳を祝う特別公演「マエストロ・オザワ80歳バースデー・コンサート」が行われる。小澤さんはけがのために、予定していたオペラの指揮を降板。代役の指揮はギル・ロースさんが務める。
期間中、市内各所では関連事業を開催。23日には歓迎吹奏楽パレードと松本城での合同演奏会、9月6日にはオーケストラコンサートの様子を市内各所をはじめ全国各地で生中継する「スクリーンコンサート」などが予定されている。
8日には、松本城公園で歓迎イベント「お城deハーモニー」が開かれた。市民らでつくるSK松本合唱団と、SK松本ジュニア合唱団が「おおシャンゼリゼ」や「WAになっておどろう」などを披露。強い日差しの下、知っている曲を口ずさむ人や手拍子をしながら楽しむ人、足を止めて聞き入る観光客の姿も見られた。