「胎内記憶」をテーマにしたドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」の上映会が松本市や安曇野市のカフェなどで開催されている。
胎内記憶を持つ子どもたちをテーマにした同作品。聞き取り調査や子育ての実践、子どもへのインタビューなどで構成。音楽もナレーションも一切ないドキュメンタリー作品になっている。
昨年12月の東京での上映を皮切りに、全国で上映会が開かれている。「とてもシンプルな作品だが、命の中心に向かうエネルギーを深く感じた」と、主催する「もともとぷろじぇくと」代表の更家雅則さん。「この映画を見て、命にとって大事な何かを感じて、当たり前の日常だと思っている日々をさらに大切にしてもらえれば」と企画した。
9日には「ナチュラルマーケットてとて」(松本市岡田下岡田)で上映会が行われた。上映後には、希望者で感じたことを共有する「シェア会」の時間も。ゲストに対話師として活動する助産師・奥原かおりさんを迎えて、映画の感想や自身の経験などを話し合った。「2歳の子どもが胎内記憶のことを話す」「娘は私を選んで来てくれたのだと思うと、本当にいとおしい」という母親や、「自分は独身で子どももいないが、家族をつくりたいと思った」という女性、「最初は不思議な気持ちで見ていたが、自分もそうだったのかもしれないと思えた。何事もポジティブにいこうという勇気をもらった」という男性も。
「妊娠中の人や子育て中の人、そして子育てを終えた人や独身の人、男女問わず皆に見てもらいたい」と更家さんは話す。
今後は松本市の「カフェギャラリーKAJIYA」(16日)、「松本市あがたの森文化会館」(21日)、「スペース銀華」(24日)、安曇野市「シャロムヒュッテ」(10月1日)などでも開催する。料金は予約=1,000円、当日=1,200円。各会場とも、上映後は希望者でシェア会を行う。詳細はホームページで確認できる。問い合わせは更家さん(TEL 080-3709-2433)まで。