池田町・大峰高原の「七色大カエデ」見頃に-推定樹齢250年の大木

七色大カエデ(10月27日撮影)

七色大カエデ(10月27日撮影)

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 北安曇郡池田町・大峰高原にある「七色大カエデ」が見頃を迎えている。

すぐ近くには「新カエデ」も

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 高さ13メートル、幹周り3.25メートル、推定樹齢250年とされる大カエデ。1947(昭和22)年に同高原開拓団により発見され、一度切り倒されたが、根を掘り起こすことはできなかったという。開拓団が去った後、1968(昭和43)年に大峰牧場ができ、道を整備した際に、立派に育ったカエデが再び見つかった。NHK・Eテレの番組「いないいないばあ」で放送されている「カエデの木のうた」(作詞・三浦徳子、作曲・つんく)のモデルともなっている。

 今年、葉が色づき始めたのは9月末ごろ。例年より早めだったというが、10月に入り、暖かい日が続いたためか、紅葉の進み具合は遅く、10月下旬に見頃を迎えた。「ここ数日は寒暖の差が激しいので、一気に紅葉が進んだ」と同町観光協会。11月に入ると紅葉は赤一色になり、10日ごろには落葉が始まると見込まれている。

 今年は毛虫の被害で、例年より葉が4割ほど少ない。「今年初めて見た人に『この程度か』と思われるのが悔しいくらい(苦笑)。それでもやはり、枝ぶりは立派」

 大カエデ近くの斜面には「新カエデ」と呼ばれる木があり、今月、近くで見られるようにと階段を作るなどして整備を行った。近年は、看板や駐車場整備とともに、老木化した木を守るために柵の取り付けやたい肥を入れるなどの対策を取っている。今年からは環境整備協力金を募る募金箱を設置した。「俗化しないように雄大な自然を大切に守り、後世に伝えていきたい。ご賛同いただける皆さまにご協力をお願いできれば」

 観光案内が出ている時間は8時30分~16時。夜間はライトがないため、「通常の見学は明るい時間帯に」。問い合わせは同観光協会(TEL 0261-62-9197)へ。

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