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松本で「コワーキングスペースセッション」-県知事も参加、創業について語る

コワーキングスペースセッションの様子

コワーキングスペースセッションの様子

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 長野県内のコワーキングスペースの運営者が集まり、創業支援や官民連携について話し合う「コワーキングスペースセッション」が10月4日、コワーキングスペース「Knower(s)(ノウアーズ)」(松本市大手1)で開催された。

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 県内のコワーキングスペース運営者として、同スペースを運営するクラウドット(巾上)代表の中山拓郎さんをはじめ、「Social coworking DEN」(伊那市)を運営するTHE APP BASE代表の佐藤駿さん、「Hanalab」(上田市)を運営するLoop38代表の井上拓磨さんが参加。阿部守一長野県知事をゲストに迎え、県内各地にあるコワーキングスペースが、行政と連携しながらどのように創業支援をすることができるかについてディスカッションした。

 県内以外の取り組みも紹介。クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」やベンチャー企業の支援を行う「サムライインキュベート」、スタートアップに興味を持つ人が集まりプロジェクトを展開する「スタートアップウィークエンド」などのプレゼンテーションが行われた。参加者からは、「地方でイノベーションを起こすには人材が大事」「補助金などさまざまな支援があるのに、あまり知られていない」「学校教育も必要。中学生くらいから起業に対するイメージを持ってほしい」などの意見が上がった。

 県では今年、総合5カ年計画「しあわせ信州創造プラン」を策定。「『貢献』と『自立』の経済構造への転換」や「『人』と『知』の基盤づくり」を進めるためのプロジェクトを推進している。「行政の支援ありきでは失敗する。若い人たちに本気が本気で取り組んでほしい」と阿部知事。「高い志を持ち、地に足を付けた活動をしている人は必ずチャンスがある。長野県を日本一創業しやすい県にしていきたい」と力強く語った。

 最後は、コワーキングスペースの運営者の代表として井上さんが提言。「今のままではこれ以上、創業は増えないと思う。県内各地域で協力して、起業家が育つ、よりよい環境をつくっていきたい。ぜひ一緒に日本一創業しやすい県をつくっていきましょう」と呼び掛けた。阿部知事は「私は一方通行は嫌いなので、われわれもボールを投げるし、皆さんからも投げてほしい。ぜひよろしくお願いします」と応えると、会場からは大きな拍手が起こった。

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