朝日村にそば店「ふじもり」-築100年の古民家改装、安曇野から移転

10カ月かけて改装した店内

10カ月かけて改装した店内

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 朝日村にそば店「朝日そば ふじもり」(東筑摩郡朝日村西洗馬、TEL 0263-87-3981)がオープンして1カ月が過ぎた。

築100年の古民家を改装

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 店舗面積は約10坪。席数は、テーブルと座卓合わせて20席。安曇野市穂高で4年間営業していた店を閉じ、同所へ移転。築100年の古民家を10カ月ほどかけて改装し、こだわりの空間をつくり出した。

 そばは全て自家製粉の10割そば。殻を少し抜いたそば粉でやや細めに打つ「ざるそば」(850円)、殻付きの実を石臼であら引きした「玄そば」(900円)、5日間煮たニシンが載る「にしんそば」(1,500円)など。「焼きみそ」や「みそ漬けとうふ」(以上400円)、「そばがき」(500円)などの一品料理も用意する。

 店先では、同村内の「あさひ農醸」が栽培する無農薬野菜も販売。毎日、その日の朝に収穫した野菜が並ぶ。現在は、ジャガイモやタマネギ、オクラ、インゲン、カボチャなど。手作りの「天然麹味噌」(800グラム入り800円)も販売する。

 前店を閉めてから県内で移転先を探していたという、店主の藤森俊樹さんと妻の幸恵さん。「新しい建物ではなく、これから朽ちていくものを生かしていきたかったので、古民家を探した」と話す。昨年3月ごろ同建物と「運命的な出会い」を果たし、移転先として決め、じっくりと手を加えてきた。「生かせるものはそのまま生かした。大工さんが、建物に合わせて昔ながらの工法で修繕してくれたので、とても満足のいく仕上がりになった。家具は、偶然通りがかった解体現場からいただいてきたものもある」と幸恵さんは笑顔を見せる。

 「前店の常連さんが多く来てくれる。(前店は)観光地で遠方からのお客さまも多かったが、移転を知ってわざわざ来てくれた方も。『おめでとう』『待っていました』の声をたくさんいただいてとてもうれしい」と幸恵さん。「今、そばを栽培しているので、今後は自家栽培・自家製粉のそば粉で提供できるようになる。立地的にもゆっくり過ごしてもらえる店になったので、ぜひ足を運んでもらえたら。『遠いけど来てよかった』と思ってもらえる店にしたい」と俊樹さんは話す。

 営業時間は11時30分~15時(売り切れ次第終了)。金曜・土曜は17時~20時まで営業予定(要問い合わせ)。水曜・木曜定休(祝日は営業)。

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