松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で11月23日、ワークショップ「ステンドグラス制作体験」が行われた。主催はクラフトのまち・まつもと実行委員会。
講師は信州新町で制作活動を行うガラス作家・山口利一さん。10ピースほどのガラスを使い、思い思いのデザインでステンドガラスを制作した。
まずは、山口さんが用意したガラスを手に、どんなデザインにするかを考える。ガラスは透明なものや色が入っているもの、表面に凹凸があるものなど多種多様。サイズや形もさまざまで、その中から思い通りの形を作るのはなかなか難しい様子だったが、参加者たちは何度も組み替えたり、カッターを使って余分なところを切り取ったりしながらデザインを決めていった。
次はピースごとに、ガラスの側面をダイヤモンドの刃がついたカッターを使って削り、平らになったら一つずつ銅のテープを巻いていく。ここでいったんお昼の休憩に。「集中していると、あっという間に時間が過ぎる」と話しながら、参加者たちは一息入れた。
午後は、ハンダごてを使ってガラスを接着。「(ハンダごては)中学校以来で懐かしい」という参加者も。少し盛り上がるくらいにつけていき、最後は硫酸銅を塗ってアンティークっぽい雰囲気に仕上げた。立てかけられるように2つのパーツに分けて制作する人やフットランプに加工する人など、思い思いの作品が完成。割れないように緩衝材で包んで大切に持ち帰った。
クラフトを通じて松本の街づくりを進めることを目的とする同委員会。同ワークショップはその一環として昨年度から開催している。次回は12月14日、「ドライフルーツを使ったクリスマスのコンフィチュール作り」を予定。詳細はクラフト情報サイト「まつもとクラフトナビ」で確認できる。