松本のヘアサロン「群青」(松本市中央3、TEL 0263-34-1006)で3月22日、ライブイベント「nami to kami vol.11」が行われた。
当日は、スペインのホセバ・イラゾキさんによるソロ・プロジェクト「DO(ド)」をゲストに迎え、「sasetsu-cafe」「Touch」「V.O.C.」「Samurai Jazz Quintet」が参加。福井から駆け付けた犬飼厚仁さんも飛び入りで演奏を披露した。
通常、ヘアサロンとして営業している店内はいすなどが移動され、機材が持ち込まれた。今回はインストゥルメンタル中心で演奏するグループが多く、「Samurai Jazz Quintet」はベース、キーボード、トロンボーンを用いた演奏を披露。トロンボーンを吹くだけではなく、管を外して中にボールを入れて転がして音を出したり、奏でた音をその場で録音して効果を加えたりしながら3人が音を構築していく即興演奏を行った。最後に登場した「DO」はラップスティールギターを使い、ただ弾くだけではなく弦楽器の弓や、先端にゴムボールをつけたバチ、ハンディータイプの扇風機など多彩な物を用いてギターの弦を弾き、静かで不思議な音楽を奏でた。
「nami to kami」は東京などからアーティストを招き、2003年から不定期で行われている音楽イベント。今回は「DO」来日にあたって「東京や京都以外の地方の街でもライブがやりたい」という希望があり、同じ「ラッキー・キッチン」レーベルであるasunaの嵐直之さんが、以前からイベントを行っていた松本で開催することになった。「これからも地元で頑張っている新しいアーティストを紹介していけるような場として続けていければ」と嵐さん。イベントを知った人から別の企画の依頼がきたこともあり、「松本にも『こういうところがある』ということを発信していくことが大事」と話す。
次回開催は4月3日。アメリカのタラ・ジェイン・オニールさんを迎えて行う。