松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で3月1日より、「みんな大好きアンパンマン ~やなせたかしのアートな世界~」が開催されている。
2月29日にはオープニング式典と内覧会が行われ、やなせたかしさんから「作品は頭をひねったり難しいことを思ったりして描いたものではなく、小さなお子さんが『僕でも描ける』と思うようなもの。家族で一緒に見てもらえれば」というメッセージが流れた。その後、市内の保育園、幼稚園の園児たちや市制施行100周年マスコット「アルプちゃん」によるくす玉割りが行われた。内覧会では園児たちが絵本の原画と下絵を見比べて「上手だね」と声を上げたり、絵に向かってキャラクターの名前を呼びかる場面も。
同展では、直筆のアンパンマンのアクリル画や絵本の原画など約190点を展示する。そのほか、「やさしいライオン」「ロボくんとことり」などの初期の絵本の原画や、やなせさんが創刊した雑誌「詩とメルヘン」の表紙画なども。また、「書とことば」「人生いつしかたそがれて」といった詩も展示、「てのひらを太陽に」の作詞家としても知られるやなせさんのマルチアーティストとしての多彩な活動に触れることができる。
開館時間は9時~17時。入場料は、大人=700円、大学生・高校生・70歳以上の松本市民=400円、中学生以下は無料。10日・17日は休館。今月30日まで。3月9日は「サンキューおじいちゃんおばあちゃんの日」として、大学生までの孫と入場すると入場料が無料になる。