環境に配慮した暮らしや古民家暮らしの魅力を紹介するイベント「ぬくぬく古民家くらし」が2月12日、松本・会田の築144年の古民家で行われる。

　主催は同古民家をリフォームした建築事務所「デルタトラスト建築設計室」（松本市中央3）。明治元年に建てられた築144年の古民家のリフォームを手掛けたのは昨年夏ごろ。引き渡し後もオーナーの井上将さん家族との付き合いが続いていたという。その中で「自分たちの体験や日頃実践していることを皆さんにも伝えることができれば」と企画。井上さん宅を会場に、よりリアルな古民家暮らしを見てもらう場を設けることにした。

　当日は、井上さん夫妻、同社の岸田美毅社長、リゾート物件・田舎暮らし向け物件を扱う「日本マウント」（東京都品川区）の石倉寛夫社長が古民家との関わりや探し方、住まい方、魅力などを紹介する。ほかに、看護士の菊池ひろみさんによる家族の介護など将来を見据えた住宅リフォームについてのアドバイス、洋食店「アベニュー　ドゥ　ラ　リベルテ橋倉」（大手4）のオーナーシェフ・橋倉直樹さんによる身近な食品で作ることができる有機肥料洗剤「エコ菌液・えひめAI」のワークショップも。IH調理器を使った簡単レシピやオードブルも振る舞う。

　「これまでも古民家リフォームを多く手掛けてきたが、なかなかリアルな話を聞ける場がなかった」と岸田社長。井上さんは北欧ファブリックを使った空間演出など、暮らしにいろいろなアイデアを取り入れているという。「インテリアや収納なども含めて、『古民家暮らし』『エコな暮らし』を知るいい機会になると思う。興味がある人はぜひ足を運んでほしい」と話す。

　開催は13時～。入場無料。当日でも参加可能だが、事前の電話予約を勧める。予約や詳しい場所の問い合わせは同社（TEL 0263-38-0610）まで。