株式会社五竜(所在地:長野県北安曇郡白馬村、代表取締役社長:伊藤英喜、通称:白馬五竜)に今冬、オフィスアートのパイオニアとして知られるTokyoDex株式会社(本社:東京都世田谷区、代表:ダニエル・ハリス・ローゼン、以下「TokyoDex」)」とのコラボレーションにより、特別なアートインスタレーションが登場します。エスカルプラザ内にて冬季のみ営業するLift Up Coffeeの前のスペースが、アーティスト/イラストレーターの澁谷忠臣氏が手がけるグラフィックアートと、ネオンアーティストのはらわたちゅん子氏によるネオンサインを融合したスペシャルな空間に生まれ変わりました。
白馬五竜としてスキー場にアートの要素を取り入れるのは初めての試みです。スキー場55周年の節目に、新たな世界観として「自然とアートの融合」を表現し、次の55年を見据えた先進的な取り組みの第一歩として皆様にお楽しみいただけることを願っています。
白馬五竜55周年特設ページ https://hakubaescal.com/winter/goryu55/


スキー場×アート!55周年の白馬五竜でアートインスタレーションを展開する背景
白馬五竜は今年の冬、1970年のスキー場としての創業から55周年を迎えます。私たちにとって名称にちなんだ55という数字は特別で、数年前から55周年という年を節目として意識しながら運営してきました。この記念すべき25-26ウィンターシーズンをさまざまな企画で盛り上げる中、規模としても視覚的にも最もインパクトが強いのが本プロジェクトです。
エスカルプラザ南側のゲレンデ向きに、Lift Up Coffeeというオーストラリア・メルボルン発のカフェ(冬季のみ営業)がございます。その店舗前のコンクリート空間は人が集う場所になっていますが、奥行きがあるため薄暗く殺風景で、ここで何か「遊び心」のある面白いことができないかと数年前から模索しておりました。
今年の夏頃にTokyoDexとの出会いがあり、意気投合して本プロジェクトはスタートしました。当社としても白馬エリアにアートが少ないことを課題に感じており、白馬五竜らしい「自然とアートの融合」をテーマに打合せを重ねて完成した作品です。白馬五竜にお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。


アートインスタレーション「Flux Machina(フラックス・マキナ)」
「山を愛し、山に愛される」
今回のアートプロジェクトに際し、白馬五竜からはこのビジョンを共有し、自由な解釈でアート表現に落とし込んでいただきました。タイトルは「Flux Machina(フラックス・マキナ)」。絶え間ない変化・動き・変容を意味する“flux”と、ラテン語で機械を表す“machina”を組み合わせた言葉です。「常に進化や変化を生み出し続けるメカニズム」という、白馬五竜を取り巻く自然環境の“変化そのもの”が表現されています。
恵みの風と雨をもたらし自然災害を避ける守護神ともいわれる「雷神」や、五竜の名にちなんだ「龍」、白馬五竜でみられる花や蝶、カモシカなどの「動植物」をモチーフに、自然のもつ力強さと優しさの両面が表現されています。グラフィックアートを手がけた澁谷忠臣氏は有名ブランドとのコラボや首都圏のオフィスでの実績が多く、彼にとっても「山岳地域のスキー場」という場所にアートを施すのは初めての試みでした。
はらわたちゅんこ氏のネオンアートは、コーヒーカップに乗った白馬五竜の山の風景や、淹れたてのコーヒーカップを手にした「竜」をモチーフにしたデザインになっています。ネオンを夜もライトアップすることで、ナイター営業も華やかに彩ります。
アートの中には即興で仕上げた55周年のモチーフや小さなウルル(雪の神)が隠れており、スキーやスノーボードの休憩時に宝探し感覚でお楽しみください。




【コンセプト】
「Flux Machina(フラックス・マキナ)」は、山の中で絶えず動き続ける“変化そのもの”を形にしたアートインスタレーションです。
山の天気は一日のうちにも表情を変え、雪は風に流れ、季節は静かに巡っていきます。スキー場には、旅人のように人々が訪れては去り、その足跡はすぐに新しい雪に消えていきます。そこには小さな虫や動物たち、そして昔から山に宿るとされる精霊たちの気配も重なり、山全体がひとつの生命のように息づいています。
「Flux Machina」は、その山の“流れ”を受け取り、内部の仕組みを通して変化し続ける、まるで命を宿した装置のような存在です。
自然、人、時間が交差するこの場所で、山とともに呼吸するように変わり続ける――そんな山のリズムを映し出す作品です。

制作風景



アーティスト:澁谷 忠臣(TADAOMI SHIBUYA)氏
1973年生まれ、横浜市出身。多摩美術大学デザイン科立体デザイン専攻プロダクトデザイン専修卒。線的に再構築する独自の世界観を武器に、国境を超えて活動するアーティスト/イラストレーター。GIVENCHYのエンブレム(2008)や、NIKE AIR JORDAN CP3.IVのビジュアル(2011)など、数々のグローバルブランドとのコラボレーションを手がける。また、MIZUNOとの日本代表ユニフォーム開発(2021)をはじめ、近年も多様なプロジェクトに参加。アートシーンでは国内外で展示を行い、ジャンルを横断した表現を展開している。
澁谷忠臣氏コメント
この作品は、豊穣や自然災害の守護神でもある雷神と龍をモチーフに自然の力強さを、白馬にゆかりのある花や蝶、カモシカ、山々は自然の優しさや雄大さを表現することで、この白馬五竜にふさわしいイメージを表現しています。
実際、描いているときに、突然の豪雨や雷から晴れ上がったり、たくさん虫が寄って来たり、すぐ近くに猿がいたりと、自然と一体となって描くという貴重な経験ができて嬉しかったですし、そのときに直接感じた自然への畏敬や想いをこの絵に込めました。

アーティスト:はらわた ちゅん子(CHUNKO HARAWATA)氏
はらわた ちゅん子は、伝統的な日本の要素と現代のポップカルチャーを融合させた鮮やかなネオン作品で知られる、東京を拠点とするネオンアーティストです。代表作には、東京タワーで開催された「NEON TOKYO from 大ネオン展」のビジュアル制作や、UNIQLO TAIPEIとのコラボレーションが含まれます。作品は日本各地のギャラリーや店舗で展示されており、ネオンアートシーンにおける強い影響力を示しています。
はらわた ちゅん子氏コメント
白馬五竜の澄んだ空気と、そこで過ごしながら感じる安らぎに想いを馳せながら、これらのネオンをデザインしました。アクティビティをめいいっぱい楽しんでホッと一息つきたくなった時、このネオンたちがふっと目に止まる。コーヒーで身体を温めながら、次は何をして遊ぼうかと話し合う。そんな風に、ここを訪れる方々の心をも照らす明かりになれると嬉しいです。

キュレーション&ディレクション:TokyoDex | ESPO ATELIER
2012年の設立以来、TokyoDexは日本を代表するアーティストと先進的な企業をつなぎ、空間を変革するアートを生み出してきました。白馬五竜の55周年を記念した本プロジェクトでは、TokyoDexとEspo Atelierが協働し、アート・建築・光を融合させた空間を創出。創造性、コミュニティ、そして白馬のスピリットを称えるビジョンを形にしました。
TokyoDexコメント
TokyoDexとして本プロジェクトに携われたことは、アートと建築が融合する特別な環境で、とても貴重な機会でした。印象的な空間の中で、Espo Atelierの皆様と協働することで、光と構造そのものを作品の一部として取り込む新しい表現に挑戦することができました。
白馬五竜の皆様からは「山を愛し、山に愛される」というビジョンを自由に解釈させていただき、その精神を没入感のあるビジュアル体験として空間に落とし込むための大きな裁量をいただきました。人と場所をつなぐ橋としてアートを機能させ、訪れる方の感覚や体験をより豊かにすることこそ、私たちTokyoDexが最も大切にしている部分です。
この空間を訪れた皆様がどんな風に楽しんでくださるのか、とても楽しみにしています。
Adam Esposito エスポジート アダム (建築デザイナー)コメント
TokyoDexとの数々のプロジェクトを経てきましたが、今回の新しい環境でのプロジェクトは非常にエキサイティングな機会でした。建築的に非常に興味深い建物、オープンマインドなクライアント、そして前例のない何かを生み出せる可能性を前に、今までにないアプローチを創造する意欲に駆られたのです。
この空間は内部空間のカフェ/建物と外部の白馬の山々を繋ぎ、主に冬季だけでなく夏季にも多くのビジターたちにとっての切り替えスポットであり、訪れるすべての人々を活気づけ、楽しませてくれる空間です。スキーリゾートにユニークなインスタレーションを創り上げるため、関係者全員による素晴らしいコラボレーションが実現しました。私たちが創造を楽しんだのと同じくらい、多くの方々に楽しんでいただければ幸いです。
https://www.espoatelier.com/



55周年にあたり、株式会社五竜 代表取締役社長 伊藤英喜よりメッセージ
「ビジネスとアートの融合に強い関心がありました。我々索道会社は比較的硬いイメージがありますが、スキー場運営において『遊び心』が必要だと常々感じていました。そんなときにちょうど、プライベートで五竜に滑りに来ていたTokyoDexのダニエルに会い、多国籍のクリエイティブチームとスキー場のコラボが出来れば面白いじゃないかと意気投合しました。これを機に次の面白いことに繋がればと感じています」
TokyoDex について
オフィスアートのパイオニアとして、ウォールアートを始めとする数多くのアート作品をキュレーションしてきたTokyoDex。2012年の創立以来、「アートを通じて新たな世界を届ける」を使命に、企業CM、アートキュレーション、オフィスアートを通じアートが持つ可能性を拡げてきました。リモートワークが進む昨今、働き方を模索する企業が増える中、アートを通じて帰属意識を高めるオフィス空間「エンパワードスペース」を提供しています。
現在は「オフィスアート」「ウォールアート」「ワークショップ」「ビデオ制作」「プロモーション」の5つの事業を展開し、国内外約300名のアーティストとのネットワークと企業を繋げ、心動かす体験を創造するアートエージェンシーとして活動しています。
白馬五竜は今年でスキー場55周年、高山植物園は25周年を迎えました


白馬五竜は今年でスキー場として創業55周年、高山植物園として開園25周年を迎えました。1970年に「株式会社五竜遠見開発」を設立してスキー場営業を開始し、ゴンドラやリフトの建設、大きな節目となった雪崩事故を経験し、Alps360やエスカルプラザといった今も愛される施設の建設を経て、開発のため切り拓いた自然を再生し恩返しをする目的で2000年に、のちの白馬五竜高山植物園につながる植栽をはじめました。2025年にはこれまで別会社が運営していた隣のいいもりゲレンデとの経営統合を行い、エイブル白馬五竜は「ひとつのスキー場としての運営」をこのウィンターシーズンよりスタートいたします。
55周年特設サイト https://hakubaescal.com/winter/goryu55/
白馬五竜の歴史を辿る、記念ムービー『55年の軌跡 - 55 Years of Adventure』https://youtu.be/J_8zlqf0G6A
https://www.youtube.com/watch?v=J_8zlqf0G6A
株式会社五竜および「白馬五竜」について
株式会社五竜は、長野県北安曇郡白馬村において、ウィンターシーズンにはスキー場「エイブル白馬五竜」を、冬季以外のグリーンシーズンにはスキー場の一部を「白馬五竜高山植物園」として運営しています。通年営業の山岳観光地「白馬五竜」として、ここにしかない雄大な北アルプスの大自然を守りながら大切に管理・手入れし、四季折々の表情を最大限に楽しんでいただくお手伝いをしています。
所在地:〒399-9211 長野県北安曇郡白馬村神城22184-10
TEL:0261-75-2101
アクセス: 東京方面から約4時間、名古屋方面から約3.5時間、大阪方面から約5.5時間
公式HP:https://www.hakubaescal.com
植物園公式HP:https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/
採用特設サイト:https://www.goryu-hakuba.com/recruit

【エイブル白馬五竜 概要】
長野県北部北アルプス山麓に位置し世界有数のパウダースノーに恵まれたスキー場。併設のスキー場Hakuba 47 Winter Sports Parkと合わせて一山のスキー場では長野県来場者数トップ。夏季はスキー場の一部が国内最大の高山植物園「白馬五竜高山植物園」となる。昭和45年創業以来革新的な経営を続け、東洋初のテレキャビンを導入、高山植物園の造成、恋人の聖地第一号選定、国内唯一スキー場でのISO14001取得や再生可能エネルギー100%営業などの実績があります。地域環境の特性を活かし地元に根付いた年間観光を目指して、持続可能性のある観光索道業を継続しています。

【白馬五竜高山植物園 概要】
標高1515mの山頂エリアに広がる日本最大の高山植物園。8人乗りゴンドラ「テレキャビン」に乗って約8分で到着し、6月から10月にかけて300種以上200万株の高山植物をお楽しみ頂けます。
冬はスキー場として営業しますが、スキー場開発によりこの土地が本来もつ植生を失うことのないよう、20年以上にわたり丁寧に管理して守ってきた歴史があります。長野県はその特異な地理により、南北東西の異なる環境で生息する高山植物が国内で最もミックスして植生する土地です。明治時代から識者に指摘され、正式に植物園協会に登録された当園では、その貴重で稀有な植物たちをを間近で観察できる博物館のような存在を目指しています。
【株式会社五竜 会社概要】
社名:株式会社五竜
代表:代表取締役 伊藤 英喜
所在地:〒399-9211 長野県北安曇郡白馬村神城22184-10
設立:昭和45年8月
資本金:1,000万円
事業内容:スキー場・高山植物園の経営
お問い合わせ先:info@hakubaescal.com