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安曇野で相川恵子さん個展「ままならぬそのまま」 顔モチーフにした絵画30点

右上の新作から、さかのぼる形で作品を展示

右上の新作から、さかのぼる形で作品を展示

 画家・相川恵子さんの個展「ままならぬそのまま」が現在、安曇野・穂高有明の「SHITEKI NA SHIGOTO Gallery(してきなしごとギャラリー)」(安曇野市穂高有明、TEL 090-8057-5661)で開催されている。

ドローイングも用意

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 人物の「顔」をモチーフにした作品30点を展示。油彩をメインに、アクリル絵の具やパステルを使ったドローイングもある。相川さんは人物を題材としてイメージの開放・拡張を試み、「無限に可変的なもの」として常に新しい人物画を模索。人が内包する多面性や、目には見えない複雑さを表現している。

 会場内は、新作からさかのぼる形で作品を並べ、創作の変遷をたどれるように工夫した。ギャラリーオーナーで詩人のウチダゴウさんは「相川さんの作品は、豊かなカラーリングと幾何学的なフォルムで、何かに安易に偏らず、それでいて難しくならず心地よく見られる。常に表現方法を模索する姿勢も感じてもらえれば」と話す。

 相川さんは2012(平成24)年、長岡造形大学ビジュアルアートコースを卒業し、新潟県内で創作活動を続けている。2021年以降、国内外で個展を開催。2024年には、細野晴臣さんのファーストアルバムをさまざまなアーティストがカバーした「HOSONO HOUSE COVER」から先行配信された「Cornelius(コーネリアス)」の「薔薇(ばら)と野獣」のアートワークを担当した。県内では初の個展となる。

 ウチダさんは数年前に、相川さんの作品をネットで見かけ、強く引き付けられたという。作品が届き、初めて実物を目にして「筆致、色の重なり、厚みなど、ネット上で見るのとは全く違う。リアルだからこその圧倒的なパワーがある」と話す。自身も詩人として全国各地で朗読会を開いており、「『現場』の持つ力や与える影響を実感しているからこそ、心を体を『現場』に運んでさらしたほうがいい」とも。

 年度をまたいでの会期は、「冬の終わりから春の兆しを感じる」時期として設定した。「春は始まり、希望、未来…とパッケージされがちだが、一歩踏み出せずにいる人や、過去を引きずっている人もいる。さまざま思いを抱える人たちにとって相川さんが描く『顔』が、鏡のように自身と向き合うきっかけになれば」と呼びかける。

 作品は全て販売する。価格は8,000円~。営業時間は11時~18時。3月31日、4月4日、5日、9日は休み。4月12日まで。

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