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塩尻で「地域の人事部」報告会 若手のプレゼン「いきはたアワード」も

「いきはたアワードin塩尻」では5人の若手がプレゼン

「いきはたアワードin塩尻」では5人の若手がプレゼン

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 地元企業の人材課題に取り組む「地域の人事部」の成果報告会「塩尻発 地域の人事部がつくる未来」が3月13日、塩尻市の市民交流センター・えんぱーく(大門一番町)で行われた。

表彰式の様子

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 「地域の人事部」は、地域企業や金融機関、商工会、自治体などが連携し、地域中小企業の多様な人材活用を推進し、「人的資本経営」の定着を目指すもの。塩尻市は経済産業省関東経済産業局の管内で取り組む8自治体の1つとして、2022年度から実証事業を行ってきた。

 当日は2部制。第1部は「塩尻市 人的資本経営 推進事業報告会」と題して、組織変革Lab主宰の沢渡あまねさんによる基調講演と、推進事業に取り組む市内の5つの企業が報告を行った。

 第2部では、市内で活躍する若者がプレゼンする「いきはたアワードin塩尻」を開催。市内の企業5社の若手が登壇し、仕事への思いや自身の変化について発表した。木や竹製品を扱う「酒井産業」の熊谷静華さんは、仕事と子育ての2つの夢を高らかに宣言。システム開発企業「ユリーカ」の小澤駿介さんは自身の経験から成長の方程式「成長=負荷×向上心」を導き出すと、会場からは「おお…」という声が上がった。

 グランプリは、化学素材メーカー「レゾナック・セラミックス」の小松達哉さんが受賞した。「どうせやるなら楽しく取り組む」をモットーに、現場での安全活動の取り組みについて動画や社内SNSを活用した事例を紹介。審査員からは「今日、会場にいる学生の皆さんにとって『かっこいい大人』だと思う。良い意味で会社組織をかき回しているキャラクターなのでそのままでいてほしい」とエールが送られた。

 イベントは、第1部では人事の視点、第2部では若手を地域でどのように支え、互いに成長できる関係を築けるかのヒントになるよう企画した。地域事務局を担うNPO法人「MEGURU」の代表理事・横山暁一さんは「人材と関係性を紡ぐのは契約ではなく共感。今後も、ローカルならではの共感を基軸とした人・組織・地域の『人材循環』を生み出していきたい」と話す。

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