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安曇野に「エレナコーヒーロースターズ」 松本から移転、緑に囲まれ営業再開

松本から移転した。「自家焙煎コーヒーをもっと身近に感じてもらえたら」と伊藤さん

松本から移転した。「自家焙煎コーヒーをもっと身近に感じてもらえたら」と伊藤さん

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 コーヒーショップ「Elena Coffee Roasters(エレナ コーヒー ロースターズ)」(安曇野穂高有明)が県道25号・塩尻鍋割穂高線沿い、青原寺の近くに移転オープンして1カ月が過ぎた。

ネオン風の看板を設置するスクールバス

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 米国で実際に使われていたスクールバスを改装。遠くからでも目に付く黄色の塗装で、同店のキャラクターである女の子の「エレナ」とサルの「キッキ」が描かれたステッカーを貼る。テラス席8席を設ける。

 店主の伊藤輝匡さんが焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を使用。エスプレッソ(500円)や、カフェラテ、カプチーノ(以上630円~)などを提供する。「自家製抹茶ラテ」や「フレンチバニララテ」(以上690円~)は、移転に合わせ新たにメニューに加えた。ほか、毎朝キッチンカーで焼く「発酵バターのクロワッサン」「パンデショコラ」いずれかと、好きなドリンクのセット(1,100円)も用意。伊藤さんは「半熱風式の焙煎機を使うことで、豆本来の味や香りを残している。ドリップコーヒーは待たせてしまうことがあったので、カフェラテメニューを増やした」と話す。ブレンド豆や、海外から仕入れたシングル豆の販売も行う。

 伊藤さんは、東京のホテルで料理人として働いていたが、焙煎次第でさまざまな味を表現できるコーヒーの奥深さに引かれたという。大学時代を過ごした北海道にあるコーヒーショップで経験を積んだ後、都内に戻り、開業に必要な知識を身に付け、資金をためた。2019(平成31)年に現在の屋号でコーヒー豆のオンライン販売を始めたが、コロナ禍を機に、出店先や店の形態を模索。2021年、自然の豊かさに引かれた松本へ移り住んだ。

 店は、学校に通う「エレナ」のイメージから、スクールバスを利用することにし、米国から輸入。翌年3月に松本市の清水小学校近くでオープンしたが、半年後に道路の工事が始まり、移転を決めた。「安曇野は移住先探しの際に訪れ、静かだけど観光地もあり、バランスの良い町だと感じていた」と伊藤さん。緑に囲まれ、近くに温泉もある土地を今年3月に購入。木の伐採や整備を行い、準備を進めてきた。「地元の人や松本の頃からのお客さんが多いが、これから観光客の利用も増やしていきたい。自家焙煎コーヒーをもっと身近に感じてもらえたら」とも。

 営業時間は9時~16時45分(ラストオーダー)。定休日はインスタグラムで知らせる。

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