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松本パルコが40年間の感謝込め閉店企画 残り1年半「地元の皆さんと共に」

第1弾のビジュアルイメージ。今後、新たな展開も予定する

第1弾のビジュアルイメージ。今後、新たな展開も予定する

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 2025年2月末に閉店する松本パルコ(松本市中央1)が9月25日、「Dear MATSUMOTO~親愛なる、この街へ。40年間の感謝を込めて~」企画を開始し、地元出身のクリエーターらが制作したビジュアルイメージを発表した。

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 手がけたのは、ダンサー・モデルのアオイヤマダさん、カメラマンの磯部昭子さん、映像作家・デザイナー・コラージュ作家の清水貴栄さん。「40年間の感謝の気持ちを届ける」をテーマに、躍動感あるビジュアルを展開する。

 2019年の35周年アニバーサリーキャンペーンでもタッグを組んだ3人は、「パルコで育った」と自負。足しげく通った日々を振り返り、「あの頃、私はまだ青かった」(アオイさん)、「青春の目印だった」(磯部さん)、「とっても刺激的な場所」(清水さん)とメッセージを寄せている。

 6階特設会場では、多彩なイベントを開催。10月14日・15日は昨年12月に続いて2回目となる「紙博」、同28日・29日は市内の書店「栞日(しおりび)」が主催するブックマーケット「ALPSCITY BOOK PARADE」を行う。「おぱんちゅうさぎ展」(11月17日~12月4日)、「Nissy Entertainment 10th Anniversary EXHIBITION」(12月8日~25日)、「すずめの戸締り」展(来年1月)なども予定。広報担当者の清水航さんは「閉店までもこれまで通り、地元のイベントを発信し、大都市のカルチャーを紹介するという役割を担いたい」と話す。

 清水さんは千葉県出身で、津田沼パルコが2月末に閉店する際のクリエーションを担当した経験を持つ。「町にとってのパルコの存在や思いなどを聞くと、津田沼の時に通じるものもある。感謝を伝えると共に、閉店を惜しむだけではなく、皆さんと一緒に盛り上げていきたい」と意気込む。

 今月22日には、松本蟻ケ崎高校を1991(平成3)年に卒業した43回生が、卒業30周年記念の同期会を開く。閉店することを知り、有志らが「思い出の場所に集いたい」と持ちかけ、同店が快諾した。今後も、地元のクリエーターや、学校、企業とのコラボなどを積極的に検討していきたいという。「今回、ビジュアルイメージを制作した3人のように、『パルコで育った』と言ってくれる若手を増やしたい。パルコに愛着を持ってくれる人たちとつながることで、残り1年半、さまざまなものを生み出すことができれば」とも。

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