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「デザイン会社Allrightの仕事と言葉」展 安曇野の詩人アトリエ兼ギャラリーで

同社の歴史を振り返ることができる構成

同社の歴史を振り返ることができる構成

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 安曇野・穂高有明の「SHITEKI NA SHIGOTO Gallery(してきなしごとギャラリー)」(安曇野市穂高有明、TEL 090-8057-5661)で現在、企画展「デザイン会社Allrightの仕事と言葉」が開催されている。

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 詩人のウチダゴウさんが、松本・里山辺から移転したアトリエに併設した同ギャラリー。こけら落としとなる同展は、移転に伴い新しくしたロゴマークを手掛けたデザイン会社「Allright」によるもので、これまで制作したデザインと共に、思いや考え、歩みや日常などをつづった文章が並ぶ。「どんな展示にするかはお任せしたが、『詩人のギャラリー』ということで、詩や言葉を念頭に置いて企画してくれた」とウチダさん。

 同社は、グラフィックデザインと活版印刷と音楽レーベルを4人のメンバーで運営。ウチダさんはもともと同社を知っていたが、2014年に開催した詩の展示会「スコットランド七編詩」に同社社長・北條舞さんが足を運んだことがきっかけとなり、交流がスタートした。

 「してきなしごと」という屋号で、デザイナーとしても活躍するウチダさんだが、ここ数年、「詩への向き合い方やウエイトが変わってきた」という。自身もこれまで数々のロゴを手掛けてきたが、今回、同社のグラフィックデザイナー・高田唯さんに制作を依頼した。「外から見るからこそ分かることもあるので、お互いの考えを出し合えるような関係の人に委ねてみたいと思った」。昨年12月に提案されたロゴは、平仮名の「し」をベースに、風に揺られるような、カッターで無造作にスッと切り出したような形。同展では、提案した際の資料も合わせて展示する。

 「デザインだけではなく、さまざまな局面をどのように捉えて、どうやって乗り越えてきたのかも感じられる展示。紆余曲折の中に、ヒントになるようなものが見つかると思う」とウチダさん。「デザインに携わる人に限らず、多くの人に見てもらえれば」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~17時(展示会開催時のみ)。6月17日まで(同15日は休業)。

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