松本城公園の特設ステージで7月26日・27日、「第21回国宝松本城太鼓まつり」が行われ、2日間で7千人が来場。夕焼けに染まるアルプスと松本城を背景に勇壮な太鼓の音を楽しんだ。
27日の松本城公園では、公演直前に激しい雷雨に見舞われ、1時間半遅れで演奏を開始。ひと雨去った涼しさの中、詰め掛けた多くの観衆が太鼓の音色を楽しんだ。公演には国宝松本城古城太鼓、和太鼓鳴桜(なお)、浅間温泉火焔太鼓保存会など松本市内の団体のほか、横浜都築太鼓(神奈川県)、杉山社中(埼玉県)など全国から集まった団体も演奏。観衆から大きな拍手を送られた。
国宝松本城古城太鼓の団長、日野久代さんは「13の太鼓の組み合わせで曲を演奏し、オーケストラのようになっている。聴いている皆さんが楽しめるように、味のある曲を演奏したい」と話す。「今は太鼓のプロの人にただ音を出すだけでなく、太鼓を『鳴らす』ように演奏することを教わっている。そういうところを楽しんでもらいたい」とも。
このほかゲスト演奏として、ヒノダ修一さん、林田ひろゆきさん、佐藤健作さんら演奏家の共演も行われ、迫力ある太鼓の音がライトアップされた松本城に響き渡った。