浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、陶芸家2人の個展「西山光太陶展II 使えるうつわ×使いたいウツワ」と「諏佐知子陶展 絵のあるうつわ」が開催されている。
西山さんは昨年6月に続き、同ギャラリーでは2回目の個展。皿、カップなどの食器や酒器、花器、つぼなど約300点を展示する。粉引きやあめ釉(ゆう)、黒釉などをシンプルな作品や、彫り文様を施した鮮やかな発色の「彩文」の作品など、多彩に展開。「白磁彩文ぐい呑(の)み」は、一つ一つに合わせたサイズで箱を用意し、箱書きは自身で行った。
諏佐さんは一昨年にグループ展で出展。個展は同ギャラリーでは初めてとなる。カップや皿を中心に、約200点を用意。パターンのような模様は、主に絵柄を切り抜いて作った型紙を使うが、直接絵付けをしているものもあるという。色を付けない部分は撥水(はっすい)剤を塗り、色土を使い絵付けを施している。
16日には、諏佐さんによる切り絵模様の皿を作るワークショップが行われた。用意した皿に、絵の具の付いた紙を切り抜き、並べていく。「直接絵付けをするのではなく、切り抜いたものを並べるので楽しい」という参加者の声も。親子で参加し、子どもが描いた絵を大人が切り抜き、また子どもが並べるという光景も見られた。
2部屋ある同ギャラリーだが、それぞれの部屋で個展を開催するのは珍しいという。「今回は会期も長いので、お2人それぞれの空間を作った」と同ギャラリーの瀧沢一以さん。2人はお互い面識はなかったが、「どこか通じるところ、共通項があると思う」とも。会期中、後半(5月7日~)は、両作家とも作品を追加する予定。「いろいろな作品を楽しめるので、何度でも足を運んでもらえれば」とも。
作品は全て販売する。西山さんのカップ=2,800円~、一輪挿し=3,000円~、耐熱ポット=7,000円~、諏佐さんの皿=2,350円~、カップ=3,250円~、飯わん=3,450円など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休(5月1日は臨時休業)。5月29日まで。5月4日は諏佐さん、同28日・29日は2人が在廊を予定する。