松本のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、安曇野の陶芸家・阿久津真希さんの個展「ポトフの器」が開催されている。
皿、マグカップ、ピッチャー、花器、オブジェなど約260点を展示する。白や黒のモノトーンの器は、シンプルな形。持ち手や底の部分の丸みに少しずつ変化を出したマグカップや、大きさだけではなく、縁の立ち上がり方が微妙に違う皿、口の部分がそれぞれ異なる花器などが並ぶ。
家の形をしたオブジェは、数字や色を塗った小さな円柱形の木が屋根の上に差してあり、どことなく愛きょうのある表情を持つ。ほかに、丸や四角、球や動物の形をしたものも。
安曇野で生活雑貨の店「nagi(ナギ)」を営みながら、作陶活動を行う阿久津さん。蹴りろくろで作り、電気窯を使って焼き上げているという。同ギャラリーでの展示は3年ぶり。2003年の個展以降、家族展や親子展などを開催している。
「彼ならではのこだわりや感性が、シンプルな中にも感じられる作品。ものを入れたときのバランスが良くて、使いやすい。長く使い続ける中で、もう一つ、と増やして買っていく人も多い」と同ギャラリーの熊谷幸枝さん。「寒い時期なので、これからの季節に合わせて使えるような器を作った。ポトフ以外にも、煮物や鍋料理などに幅広く使ってもらえれば」と阿久津さん。
作品は全て販売する。家のオブジェ=1,500円、皿=2,200円~、マグカップ=1,900円~、ピッチャー=3,800円~、花器=3,800円~など。営業時間は11時~20時。火曜、第1・第3月曜定休。11月30日まで。