アイシティシネマ(東筑摩郡山形村、TEL 0263-97-3892)で1月12日~18日、昨年12月に死去した歌舞伎俳優・中村勘三郎さんを忍んで「シネマ歌舞伎」の上映が行われる。
シネマ歌舞伎は、歌舞伎芝居の持つ本来の面白さや美しさ、心を打つ感動の場面の数々を分かりやすく、身近に感じてもらおうとHDカメラで撮影した舞台公演をデジタル上映するもの。2005年に第1作として公開した作品は、中村さんが主演する「野田版 鼠(ねずみ)小僧」。以来、数多くの舞台が上映されている。主催する松竹(東京都中央区)が中村さんの功績に敬意を表して追悼上映を企画、東京・大阪と同館の全国3カ所で開催することになった。
同館では昨年6月にシネマ歌舞伎を開催し、串田和美さんが演出する「法界坊」を上映した。「信州・まつもと大歌舞伎の開催前だったこともあり、多くの方に足を運んでいただいた」と同館担当の百瀬慶さんは話す。
今回上映するのは、「野田版 鼠小僧」のほか、山田洋次さんが監督を務めた「連獅子/らくだ」(2本立て上映)、宮藤官九郎さんが作・演出を手掛けた「大江戸りびんぐでっど」の4作品。
料金は2,000円(入替制、特別興行作品のため各種割引は適用外)。「野田版 鼠小僧」は10時40分~、17時10分~、「連獅子/らくだ」は12時50分~、19時20分~、「大江戸りびんぐでっど」は15時~、17時35分~。全ての作品を鑑賞し、期間中に半券3枚を持参すると、歌舞伎グッズを進呈する。