札幌の劇団「ハムプロジェクト」、松本で公演-ワゴン車1台で全国巡業

「パレパーレ星の新しい生き物」札幌公演の様子

「パレパーレ星の新しい生き物」札幌公演の様子

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 札幌の劇団「演劇企画運営団体・札幌ハムプロジェクト」が12月4日、信濃ギャラリー(松本市大手4、TEL 0263-32-0088)で公演「パレパーレ星の新しい生き物」を行う。

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 同作品は、8歳のパレパーレと88歳のペルペルペの2人の物語。2人は出会って、けんかをして仲良くなり、お互いの秘密を打ち明ける。「一緒に新しい生き物を探しに行こう」と約束をするが、ペルペルペはパレパーレほど生きられない。「ちょっと切ないけど、元気になれる。大人が見ても子どもが見ても面白いと思う」と作・演出を担当する代表のすがの公さん。

 11月に札幌でスタートした同公演。来月2日まで東京・池袋「GEKIBA」で上演、翌日から静岡、長野、新潟、富山、福井、岐阜、静岡、愛知を1週間で回る。「巡業はホームでの公演と違って、お客さんが友達ではない。だから、きちんと皆に理解され、好かれる話でないと回れない」とすがのさんは話す。

 同劇団は2006年からワゴン車1台に舞台セット、音響、照明、役者を詰め込んで回る巡業公演をスタート。今年4月からは「サンタどん」「ジャマコ、せかいをすくう」の2作品を全国47カ所で上演した。劇場はもちろん、公民館やスタジオ、飲食店など狭いスペースでもさまざまな工夫で公演を開催。「その場に合わせて演出を変えるなどして対応している。間口一間、奥行き一間あればギリギリ可能」。松本公演は今年7月に続き2回目で、20の役柄を役者8人で演じる。

 「一度で全てを理解してもらうのは無理なので、お客さんが想像するためのヒントを出し続け、お客さん自身の想像によって物語が完結する」とすがのさん。「こちらから感動させようと働きかけるのではではなく、『何か分からないこともあるけど、感動した』という芝居にしたい」とも。

 開場19時30分、開演20時。チケットは、前売り=1,500円(学生=1,000円、高校生以下=500円)、当日=1,800円(学生=1,300円、高校生以下=800円)。ホームページの予約フォームや電話(TEL 090-9434-1105)で受け付けている。

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