松本市が4月16日、ソメイヨシノの開花を発表した。
朝8時、松本城管理事務所が設定した松本城外堀北側にある「観測木」で開花を確認、同事務所所長の土屋彰司さんが開花宣言を行った。過去10年で見ると、2003年と今年が最も遅い開花となる。
「今年は春が本当に待ち遠しかった」と土屋さん。「観測木」で5、6輪の花が開いていることを確認して開花宣言を出すが、昨日の夕方は3輪、今朝は9輪が開いていることを確認したという。「ようやく春が来た。桜の潔さ、美しさを堪能してほしい」
お堀周りのソメイヨシノは今週末にかけて満開になるとの予想。例年、開花のときに見頃を迎える本丸庭園内のシダレサクラやヤエザクラ、ヒガンザクラも開き方が少し遅く、現在は三~五分咲きほど。1カ月ほど遅れて開花した公園内の梅は見頃を迎えている。「今年は梅と桜、両方が楽しめる」と土屋さん。
恒例の「夜桜会」は4月19日~26日の8日間開催。本丸庭園の無料開放は17時30分から21時まで。雅楽や琴、フルートの演奏や花見団子・豚汁などの販売、茶席などを行う。お堀の桜並木のライトアップは、18日~27日の18時30分から~21時(20日・21日は~22時)。