松本市役所近く・「しげ野」跡に1月6日、居酒屋「一歩」(松本市大手4、TEL 0263-36-8484)が移転オープンした。
店舗面積は約38坪。席数は1階=40席(カウンター、テーブル、小上がり)、2階=40席(座敷)。上土の東小路で5年ほど営業していた同店。店主の志賀丈師さんの妻の両親が経営していた「しげ野」の場所を引き継ぐかたちで移転した。
同店のメーンは「松本山賊焼」(650円)。「みそベースなので、ほかとはちょっと違う山賊焼を味わえる」と志賀さん。ほかに、地物の「馬さし」(1,000円~)、「蜂の子」(550円)、「絹かいこ」「いなご」「ざざむし」(各450円)などの珍味も。
アルコールは各種取りそろえるが、日本酒は地元の「大信州」のみで、「極寒辛口」(グラス500円、ボトル2,000円)や「信濃薫水 特別純米酒」(グラス650円、ボトル2,800円)など常時15~16銘柄を用意する。「酒は『大信州』が一番。ほかでは飲めないような店主秘蔵の酒もあるので(笑)、メニューに載ってないものも声をかけてくれれば」
松本山賊焼は、昼には「信州松本山賊焼定食」(800円、ハーフサイズ600円)として提供する。ランチメニューは、「日替わり定食」(700円)、「牛肉のやわらか煮定食」(850円)の計3種類。
食堂事業協同組合の青年部が中心となり「何か地元を盛り上げるために『名物』を考えよう」と「松本山賊焼」を仕掛けたのは約6年前。志賀さんは当初からのメンバーで、イベント出店など普及活動に力を入れている。テレビ番組の企画「全国新ご当地グルメ選手権」に出店した「山賊トルティー焼き」「山賊バーガー」などの商品や、「クリスマスに山賊焼を食べよう」という提案など、一緒に「松本山賊焼」を盛り上げたいという人たちの輪も広がっている。
移転オープンして3週間。「移転前はカウンターのみだったので、随分広くなった。これまで満席で断っていたお客さんにも遠慮なく来てもらえる」と志賀さん。「みんなに育ててもらう店でありたい。来てくれたお客さんが落ち着ける空間作りを心がけていきたい」とも。
営業時間は、平日=11時30分~14時・17時30分~翌2時、土曜=17時30分~翌2時。日曜定休。