映画館「エンギザ」跡地近くに8月14日、イタリア料理店「PETRARCA(ペトラルカ)」(松本市大手4、TEL 0263-35-7577)がオープンした。
「おすすめ」の「卵黄で作ったスパゲッティのカルボナーラ」(950円)
店舗面積は約14坪。席数はテーブルとカウンターで16席。木目を基調とした落ち着いた雰囲気の店内は、厨房で調理する姿が見えるオープンスタイル。築80年ほどの物件で、改装の際、柱や天井などの風情が出ている部分は残し、壁は県内産の木材を使用して一新したという。
メニューは、肉料理や香草を使ったものが多いというトスカーナ地方の料理がメーン。「トリッパ(牛の胃)の煮込み トスカーナ風」(900円)は、牛の胃と豆をトマトソースで柔らかく煮込んだもの。「フォアグラのポアレ マルサラソース トウモロコシのガレット添え」(1,300円)は、マルサラソース(マルサラ酒、赤ワイン、フォン・ド・ボーを煮詰めたソース)がほんのり甘いガレットとフォアグラによく合う。そのほか「骨付き子羊ロース肉のコンフィ」(1,650円)や「マダイのグリル サルサ・トスカーナ」(1,500円)など。週替わりでメニューを変えながら提供していく。
「おすすめ」は自家製の生麺を使ったパスタ。「卵黄で作ったスパゲッティのカルボナーラ」(950円)や「トマトとバジリコのタリオリーニ」(850円)など。「夏野菜と黒豚のパンチェッタのぺペロンチーノ」(900円)や「信州産アスパラガスとズッキーニのトマトクリームソース」(950円)は乾麺で提供する。ドリンクはアルコールからソフトドリンクまで各種用意。ワインは、スパークリングワイン(600円)やハウスワイン(500円)などの定番のものから、「今週のワイン」としてシチリアやプーリアなどイタリア産のものをメーンに提供する。
野菜はオーナーシェフの宮下哲也さん(35)の妻の実家(東筑摩郡麻績村)でとれるものなどを使う。魚介類は富山や新潟から、チーズやオリーブはイタリアから仕入れているという。「本場の味を日本の食材と一緒に提供したくて」。
群馬県出身の宮下さんは3年前、妻の実家がある長野県に移住し、市内のアイリッシュパブ「OLD ROCK」で働きながら独立を夢見ていた。今年3月に退職、5月ごろに現在の物件を見つけ、準備を進めてきた。「年配の方でも楽しんでもらえるような料理や落ち着いた雰囲気を目指した」と宮下さん。「一人でやっているのでまだメニューは少ないが、これからどんどん増やしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は18時~22時(ラストオーダー)。月曜定休。近日中にランチ営業を始める予定。