松本を舞台にした映画5作品を上映-松本初公開の作品も

松本城を背にした「犯行声明~白狼たちの挽歌~」の一場面 ©NETACT

松本城を背にした「犯行声明~白狼たちの挽歌~」の一場面 ©NETACT

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 NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」は12月6日より、松本で撮影された映画5作品を上映する「映画で観る『松本』今昔物語」を市内の映画館「松本エンギザ」(松本市大手4、TEL 0263-32-0396)など3会場で開く。松本市制100周年記念イベントの一環。

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 ゴジラシリーズの「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964年)では、キングギドラに最初に襲われる街として松本が登場。「ロックよ、静かに流れよ」(1988年)は当時人気絶頂にあったアイドルグループ「男闘呼組」が主演し、ロケのために松本に長期滞在した。美空ひばりが主演した「ひばりのサーカス 悲しき小鳩」(1952年)では50年以上前の町並みが映し出される。また、2001年に市役所内に設置されたロケ支援担当に登録した市民ボランティアがエキストラとして参加した「ジェニファ 涙石の恋」(2003年 松本初公開)や「犯行声明~白狼たちの挽歌~」(2007年)も上映。

 1980年代から1人でさまざまな映画の自主上映を行ってきた宮崎善文さんは、拠点としていた映画館が閉館してから、活動を継続するために同法人を設立した。かつては市内中心部に8館あった映画館も今は3館のみ。「松本で1本でも映画を見られる場を作りたい」という思いから、映画館以外にも市民芸術館やMウイング(中央公民館)、美術館のホールなどで毎週のように上映会やワークショップを続けている。スタッフはすべてボランティアで、自分たちも映画を見るために料金を支払う。

 今回の上映会は、市制100周年記念の市民提言イベントとして応募したことで実現した。「私たちができるのは、さまざまな映画を上映というリングに上げること。それをジャッジしてくれるのはお客さんたち。懐かしい町並みを楽しんでもらったり、当時エキストラに参加していた人が見に来てくれたりしたらうれしい」と宮崎さん。活動を続けているのは「映画のそばにいたいから」だと言う。

 料金は、前売券=1,000円、当日券、一般=1,200円、学生=1,000円、高校生以下=500円(「悲しき 小鳩」はすべて500円)。上映スケジュールはサイトで確認できる。

NPO法人コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト

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