国宝松本城の絵柄を集めた「国宝松本城オリジナルフレーム切手」が7月10日から、中信地区にある103の郵便局で発売されている。

　フレーム切手は企業や個人が自らの写真を使ってオリジナルの切手を作ることができるもので、2006年からサービスを開始。企業や地方自治体による切手が多数発行されている。

　1シートは80円切手10枚で構成。北アルプスを背景にした松本城や桜、新緑、紅葉、雪景色といった四季折々の松本城が並ぶ。写真は、市や松本城管理事務所が保管しているものの中から厳選した。中には1950（昭和25）年から5年かけて行われた改修中の城の様子や、天守の鬼瓦など珍しいものもある。

　市内の郵便局の局長らが、今年1月ごろから企画。観光客や市民から「松本らしい切手はないか」と尋ねられることが多く、「それなら、地元オリジナルの切手を作ろう」と企画した。松本城のみを特集した切手シートは初めてになるという。「やっぱり、お城は松本のシンボルだから。夏の観光シーズンのPRに一役買えれば」と松本城西郵便局長・丸山徹雄さん。反応も上々だという。「『使うのがもったいない』と言う人もいるので、使う用と保管用に2シート購入をおすすめ」とも。

　販売部数は2,300シート。価格は1,200円。