クリスマスやお正月のアイテムを集めた「ゆこもり年末縁起物展」が現在、松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で開催されている。
6組の作家の作品、200点超を用意する。参加するのは、四方花林さん・上野亮さん(掛け軸)、栢野紀文さん、反保静江さん(以上陶芸)、田辺忍さん(和紙・わら細工)、伊藤理絵さん(木工)、クラサワ工房(農民美術・木彫り)。
掛け軸は、四方さんが撮影した写真を上野さんが仕立てている。湖面を泳ぐ白鳥や草花の写真を和紙にプリントし、布地には着物やタイ製の生地、軸先にはアクリル素材などを使用。和室に限らず、さまざまな空間になじむ雰囲気を持つ。
2人は2016(平成28)年にドイツ・ベルリンで暮らし始め、2019年に結婚。写真家として活動していた四方さんが展示方法を模索していたところ、「表装することで、幅広い世界観を表現できるのではないか」と上野さんが掛け軸に仕立て始めた。昨年末、松本市に移住。同ギャラリーでの展示は初めてで、四方さんは「床の間に飾ってみたいと思っていた」と笑顔を見せる。
反保さん、田辺さん、伊藤さんも同ギャラリーは初出品。反保さんは土鍋のほか、鏡餅や来年の干支(えと)にちなんだウマのオブジェを制作。田辺さんは、神話の世界を和紙貼り絵で表現した御朱印帳やノートをはじめ、わら細工のリースやしめ縄飾りを用意する。伊藤さんの作品は「キミノミカタ」と題した木馬。座面は編地で、全体を青色一色で塗っている。
クラサワ工房は、サンタクロースやツリーなどクリスマスのアイテムを中心に、冬らしい装いの「こっぱ人形」も用意。栢野さんは、馬を描いた四角い皿やマグカップを制作した。
先月末まで同ギャラリーで展覧会をしていた陶芸家・松浦唱子さんが「ホットプラザ浅間」(同)のみで紹介していた作品も特別展示する。同ギャラリーの瀧沢一以さんは「個性あふれる、クリスマスの贈り物やお正月の縁起物がそろった。これから迎える季節を彩るアイテムを見つけてもらえれば」と呼びかける。
作品は全て販売する。わら細工のリース=2,000円~、マグカップ=6,600円、掛け軸=16万円~など。営業時間は10時~18時。木曜・日曜定休。12月20日まで。