
松本第一高校(松本市浅間温泉1)と松本青年会議所(JC)がセブン-イレブン・ジャパン(東京都)と共同開発したラーメン「豆乳 蔵出し味噌(みそ)ラーメン」の販売が10月8日、始まる。
酒かすと豆乳、みそで作ったスープに、彩りよくトマトやほうれん草、エリンギなどをトッピングした。酒かすは大雪渓酒造(池田町)が製造。みそや麺に使う小麦、エリンギなどは県内産を使う。
産業廃棄物としてほとんどが処分されているという酒かすを用いた商品開発をJCが提案。5月ごろから同校の調理部員約20人が試作を重ねてきた。当初はプリンやスコーンも考えたがラーメンに決定。酒かすを白ワインで戻して香りや甘みを出し、豆乳を入れてまろやかなスープに仕上げた。調理部長の食物科3年・寺沢櫂さんは「酒かす自体にあまりなじみがなかったこともあり、どんなものと合うのか、どのくらいの量がいいのか試行錯誤した」と振り返る。
25日には商品のお披露目が行われた。同校に招かれ試食に臨んだ臥雲義尚市長は「地産地消や処分される食材の再利用など、社会で求められていることを形にしてくれた。これからも若い世代のチャレンジで、松本を盛り上げてほしい」と期待を寄せた。
県内452店舗のセブン-イレブンで販売。同社が高校生と商品開発するのは県内では2例目で、中南信地域では初めてとなる。店頭には高校生が作成したPOPも掲示してPRする。寺沢さんは「お披露目で試食してもらい、『おいしい』という言葉が何よりうれしかった。多くの人に手に取ってもらいたい」と話す。
価格は626円。