松本「らあめん寸八」の味がカップ麺に-セブン-イレブンが地域店と初コラボ

発売中のラーメンを手に「しっかり作り込めたラーメン。たくさんの人に食べてほしい」と店長の堀江勇太さん。

発売中のラーメンを手に「しっかり作り込めたラーメン。たくさんの人に食べてほしい」と店長の堀江勇太さん。

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 セブン-イレブンジャパン(本社・東京都千代田区)は、松本の人気ラーメン店「らあめん寸八(ずんぱち)」(松本市筑摩、TEL 0263-28-7744)の「豚骨醤油らあめん」のチルドカップ麺を、長野県内のセブン-イレブン全346店舗で販売開始した。同社が地域の店とのコラボレーション商品を販売するのは全国で初めて。

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 今回商品化されたのは同店の看板メニュー「豚骨醤油らあめん」。濃厚な豚骨ベースに特製のしょうゆだれの組み合わせが特徴。生の中太麺を使用し、トッピングにはチャーシューと、生キャベツ、ネギ、ホウレンソウ、のり、こしょうが付く。スープはゼラチンで固めているため、家庭用電子レンジで4分半ほど加熱すると溶け、生キャベツにもほどよく熱が通る。

 同店は以前、市内の白板で営業。当時の店舗の近くにセブン-イレブンの事務所があり、同店に通っていた同社地元担当者が「『寸八』の協力の下で商品開発をしたい。『最強のインスタントラーメン』を作りたい」という話から企画が進んだ。

 「お湯で溶かす粉タイプのスープでは、『寸八の味』を表現できるとは思わなかったので、チルドタイプにこだわった。乾麺タイプだったらやっていなかった」と店長の堀江勇太さん。

 「店の味を忠実に再現すること」を目指して行われた商品開発は、熊谷製麺(松本市渚)に特製しょうゆだれのレシピを提供して試作を繰り返し、約3カ月かけて完成させた。「冷めてもおいしいように店舗で提供するものより、スープを濃く、脂も多くした」「チャーシューは熊谷製麺さんで通常提供するものよりも厚くしてもらった」(同)などさまざまな試行錯誤の末、商品化にこぎ着けた。

 店舗への影響も大きく、来店者が急増。堀江さんは「初日は対応しきれなかった。今の平日の客数は、カップ麺販売前の休日の客数ほど。お客さんが『(カップ麺を)食べたよ!』と話しかけてくれるのがうれしい」と手応えを感じている。「最初は『寸八』のたれを使ったラーメンがいつどこでも食べられることに疑問を抱いていたが、逆に営業時間外でもうちのラーメンを食べてもらえているかと思うと、やってよかった」とも。

 パッケージに付くトッピング100円分サービス券も好評。「『2008年12月31日まで有効』と書いてあるが、実は最終営業日が28日で…ごめんなさい、28日までに使ってください」と苦笑。

 また、堀江さんは来年に向けて新企画を考案中。「どんどん新しいことをやって地域や『ラーメンブーム』を盛り上げていきたい。これからの『寸八』もお楽しみに」と笑顔で話す。

 価格は450円。販売は今月末まで。

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