松本市内で撮影されたアイドルグループ「乃木坂46」の14枚目となるシングル「ハルジオンが咲く頃」のミュージックビデオが話題を集めている。
同ミュージックビデオは、グループからの卒業を発表している深川麻衣さんがセンターを務める楽曲であることから、深川さんの卒業とリンクするようなストーリー。大正時代のある歌劇団を舞台に、卒業する深川さんとそれを知らずに入ってきた新入生(堀未央奈さん)とのやりとりや、劇団に残るメンバーの気持ちなどを描く。監督は、第24回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞した山戸結希さん。
撮影は今年2月上旬、大正時代に建てられた国の重要文化財「旧松本高等学校」の本館や講堂ホールと、まつもと市民芸術館で行われた。「松本市でのMV撮影は初めて。歴史ある建物で撮影できたのがとてもうれしかった。あの場所だからこそ、MVの空気感が出たと思う」と深川さん。
市観光コンベンション協会に依頼があり、撮影が実現した。「同校の大正時代の雰囲気と、同館の近未来的な空間がうまく組み合わさった作品になっていると思う」(同協会担当者)。同ミュージックビデオが公開されてからは、ロケ地となった同校や同館を巡る観光情報を紹介するサイトも。「撮影が行われたシアターパークで写真を撮っていく人もいる」(同館広報担当者)。
同シングルは3月23日発売。ミュージックビデオは22日まではフルサイズバージョンで、23日以降はショートサイズバージョンで視聴できる。