松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で現在、「たぐ展☆ タグチ・アートコレクション みんなが見たかった現代アートはこれっ!!」が開催されている。
同展では、東京都在住の実業家・田口弘さんが収集した現代アートコレクションの中から約80点を展示。同館が選んだ約60点のほか、「たくさんの子どもたちに作品を見てもらいたい」という田口さんの思いから、松本市内の小学生が投票で選んだ24点を紹介する。
小学生が選んだ作品は、田口さんのコレクションの中から候補を48点に絞って、36校6347人の児童が先入観や予備知識を持たずに「見たい」と思った絵画に投票。マーク・クインの「The World's Beginning」や、ロイ・リキテンスタインの「二つのかたち」など、上位の作品を展示する。
同館が選んだ作品は絵画のほか、立体、映像作品なども。ヴィック・ムニーズの「母と子(「ピクチャー オブ ガベージ」シリーズより)」や、キース・ヘリングの「アクロバット」、奈良美智の「コズミック」、飯沼英樹の「Flamboyance Vanity」など、世界のアートシーンをけん引する作家や若手作家たちの大小さまざまな作品を並べる。
展示会のタイトル「たぐ展☆」は小学生から募集したもの。同館学芸員・渋田見彰さんは「ストレートで分かりやすい。『☆』までつけたのは秀逸」と話す。「『子ども目選(めせん)』の新しい切り口の作品展。子どもたちには投票した絵が実際どんな作品なのかを見て、想像を膨らませ、いろいろな発見をしてほしい」とも。
会期中は、同展出品作家ヴィック・ムニーズのドキュメンタリー映画「ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡」(8月9日、要申し込み)や、ワークショップ「廃材を使ったアート体験」(8月7日、同)などの関連プログラムも行われる。
開館時間は9時~17時。入場料は、大人=1,000円、大学生・高校生・70歳以上の松本市民=600円、中学生以下無料。月曜休館(8月は無休)。9月28日まで。関連プログラムの申し込み、問い合わせは同館まで。